命に関わる危険な迷惑行為。SNS上に投稿されたある動画に、今、批判が殺到している。
画面中央に書かれた「こんな友達嫌だ」というタイトルの後ろで、上下黒い服を着た男性が、港の岸壁と貨物船をつなぐ係留ロープにしがみつき、よじ登る様子が映っている。
撮影者は笑いながら危険な様子の動画撮影を続ける。
映像には、迷惑行為をはやし立てる言葉も記録されていた。
撮影者「はいチーズ、行くよ、はいチーズ」
この動画が撮影され、SNSに投稿されたのは、5月14日。現場は福岡・博多港の須崎ふ頭。
港の関係者以外の立ち入りが禁じられたエリア。
危険な迷惑行為は、さらに続く。
動画の音声「めっちゃ揺れる。ヤバいって。ヤバいって」、「ヤバい、これヤバい」
男性は揺れるロープにしがみつき、その場にじっととどまる。
撮影者「フフフ、アハハハ」
海に転落する危険がある迷惑行為。
しかし、撮影者はただ笑うだけで、危険な行為を止めたり、助ける様子は、映像を見るかぎり、まったく見られない。
動画の音声「どうやって帰ろうかね」
この危険な迷惑行為は、およそ2分にわたって撮影されていた。
動画が撮影された場所の岸壁を見てみると、高さがあるため、転落した場合、自力で上がることは難しいように思われる。
この迷惑動画を見た港湾関係者は、「海に落ちてしまったら、助けられない危険がある」と話す。
港湾関係者「岩壁が下の方に、中に入り込んでいる。(岩壁が垂直じゃないってこと?)そうですね。この下は海になっているんで、この中に入ってしまったら、助けることができないので、危険な行為はやめてほしい」
今回の迷惑動画を受け、港を管理する福岡市は、「見回りや立ち入り禁止区域の警戒を強化したい」と話している。