「あーい、とぅいまてぇーん!」のギャグで知られるお笑い芸人のですよ。が自身のXで列車内の迷惑行為に遭遇したことを明かし、話題となっている。
【映像】ですよ。が遭遇したマナー違反行為(写真あり)
ですよ。が投稿した写真には、前の座席の客の足が「お行儀悪く」窓に放り出されている様子が捉えられていた。
ですよ。は「香川県から岡山県に向かっている特急で、後から席に座ったら、足がちょっと出ていた。10分ぐらいしたら、いびきかいて寝ていたので、2席使って横になって上向いて、左足が僕の方に出ている感じ」だったと当時の状況を説明した。
こうした状況で、直接注意することをためらう人は多い。それが原因でトラブルになる可能性があるためだ。
ですよ。も「注意まではいかなかった」として「今の時代は事件が起こっちゃうとか、刺されちゃうとかあるので、我慢すればここはいけるのかな」と考えたという。しかし、このような我慢はストレスの原因になる。そのため、ですよ。はストレス回避のため、あえて席を移動できる自由席を選ぶようにしているという。
そして、「全国でマナー違反している方、いっぱいいると思うんですけど、ですよ。的には、マナー違反したらこう言ってもらいたいんですYO~!マナー違反しちゃって……あーい、とぅいまてぇーん!」と自身のギャグを交えて伝えた。
ですよ。の投稿は在来線の特急列車内での出来事だったが、この手の不快な行為の投稿が多いのが東海道新幹線だ。SNSには、「通路は荷物で塞がれてるし、知らない言葉で大声で話してる人もいるし。いい加減にしてほしい」「(前の座席に足をかける写真とともに)これはダメでしょ。」「(座席の網ポケットにゴミを放置している写真とともに)ありえないと思いました。周りに人がいることを考えて行動して欲しい」「新幹線の車内で納豆はやめてwww」など、様々なマナー違反が投稿されている。
なぜ新幹線内で遭遇したマナー違反は許しがたく、わざわざ投稿したくなるのか。炎上ウオッチャーでネットメディア研究家の城戸譲氏は「SNS周りの炎上を色々と見ている立場からすると、誰でも乗る経験があるところが一番大きくて、共感を集めたところが燃え上がりやすい、そして拡散されやすいところが構図としてある」と説明。さらに「新幹線になると長距離・長時間移動することが多いので、その中でのある種の密閉された空間、席周辺のところしかプライベートスペースがない。限られている状態で、そのプライベートスペースに踏み込まれてしまうところの嫌悪感はより際立つのかなという気がする」と推察した。
また、「電車、新幹線を含めて、規則としてはルールも定められているが、結構乗客に任せていると思う。ちゃんと大人の対応してくれよっていう風に信頼しきっているから、そこから抜け出した人のことが、なかなかカバーできないような体制になっている」とも話した。
最近のトレンドでは、外国人観光客の大きなキャリーケースが通路などを埋め尽くす問題もある。これはマナー違反というより、この対応に鉄道会社側も追いついてないのが現状のようだ。
城戸氏は「新幹線側のキャパシティの問題、スタッフの人員不足の問題、手が回らないというところで、 おそらく車掌さんに言っても仕方がないと判断をすると、SNSに上げた方が自分が悪くないということが正当化できると判断して投稿する人が多いのかな」と分析した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)