2025年9月6日、秋篠宮家長男・悠仁さまは19歳の誕生日を迎える。この日、宮殿では悠仁さまの成年式が執り行われる予定であり、成年の冠を授かる「加冠の儀」など一連の儀式や行事に臨まれる。男性皇族の成年式は、秋篠宮さま以来、40年ぶりで、宮内庁は着々と準備を進めている。
8月28日には、宮内庁が一連の儀式や行事、参列者の概要を発表。当日は天皇皇后両陛下をはじめ、秋篠宮ご夫妻、皇族方、親族らが参列する予定だという。
しかし、その中に悠仁さまの姉で、秋篠宮家長女の小室眞子さんの名前は含まれていなかった。宮内庁関係者は次のように説明する。
「宮内庁はアメリカに住む小室夫妻に招待状を送りましたが、眞子さんと夫の圭さんは出席を辞退されました。遠方に住んでいることや子どもが小さいことなどが理由です」
小室夫妻が成年式へ出席するかどうかは以前から注目されていた。そのため、正式に出席辞退が発表されたことで波紋が広がっている。
「渡米して4年。なかなか帰国できなかった夫妻にとって、成年式は一時帰国の機会になり得たはずです。秋篠宮家と距離がある眞子さんにとっても、弟の晴れ舞台を理由に堂々と帰国することができたでしょうし、皇室としての伝統を重んじる秋篠宮さまも出席を促していたことでしょう。しかし、欠席を選んだ。これは“よほどのことがない限り帰国しない”という強い意思のようにも受け取れます」(皇室ジャーナリスト)
その背景にはいくつかの理由があるという。ひとつは結婚報道に絡むメディアや世論からの厳しい批判により、PTSDを発症するほど追い詰められたことだ。もうひとつは、以前から抱いていた「早く皇室から出たい」という思いである。
「天皇陛下の妹・黒田清子さんは結婚後も祭祀や行事などで皇室を支えています。高齢の上皇陛下夫妻のもとにもたびたび訪れ、ご両親を気遣っておられます。本来であれば眞子さんも同様の役割を担う立場になるはずでした。確かに遠方に住んでいるかもしれませんが、現状では一切を放棄しているようにも見えてしまう」(前出・皇室ジャーナリスト)
ニューヨークでは念願だった「普通の生活」を楽しんでおられる眞子さん。実は今回の成年式を巡る出欠に限らず、「元とはいえ皇族としての意識はどうなのか」「将来の天皇の姉としてどう考えているのか」などとの批判の声も少なくなかった。
「皇室は離れても、皇族としての品位は保つべき、という意見は依然として根強いんです。ですが、眞子さんの場合、特に結婚までの過程が混乱を招いたことで、その品位を疑問視する声もある。きちんと手順を踏んでいれば、ここまでの批判は避けられたはずです」(同前)
結婚を巡る一連の騒動は、小室夫妻の帰国に暗い影を落とす。2017年12月、圭さんの母親の金銭トラブルが報じられ、結婚に対する世論の反発が一気に高まった。
「翌18年、宮内庁は結婚に関する行事の延期を発表しました。実質的には結婚は白紙に戻された形でした。その後、2021年に圭さんが28ページにわたる説明文を公表しました。しかし、国民の理解を得ることはできなかった」(前出・宮内庁関係者)
そもそも秋篠宮さま自身は当初、結婚そのものに反対されていたわけではなかった。国民から理解が得られない状況で進めることや、皇室の伝統的な手順を踏まないことに強い懸念を示されていたのだ。しかし、2人は説明も不十分なまま結婚を“強行”し、自分たちの判断で飛び出してしまった。結果的に国民感情を刺激する事態となったのだ。
「結婚当日の会見で眞子さんの発言も、国民に対する批判と受け取られかねない内容で、さらなる反発を招きました」(同前)
だが、今回の出席を断念した理由はそれだけではない。皇室事情に詳しい名古屋大学の河西秀哉准教授は「私は来ないと思っていました」と語る。
「元皇族であれば招かれた行事には出席するのが通常です。しかし、眞子さんの場合はこれまでも出席してきませんでした。『皇室から離れたい』という意思は強いでしょうし、アメリカ在住という事情もあるでしょう。
それに、もし小室夫妻が帰国して、式に出席すれば報道や世間の関心はすべて夫妻に集中してしまい、悠仁さまの成年式の話題は一気に吹っ飛んでしまいます。
今回の主役はあくまでも悠仁さまです。だからこそ、出席は厳しかったのです」(前出・河西准教授)
もし出席を表明していたらメディアや世間の関心は小室夫妻に向けられるだろう。主役であるはずの悠仁さまよりも目立ってしまう小室夫妻は皇室にとっても、扱いが難しい存在だ。
では、小室夫妻が今後帰国するタイミングはいつになるのだろうか。
「皇室に関わる行事など、公のタイミングは難しいと思いますよ。何があっても小室夫妻に注目が集まってしまう」(前出・河西准教授)
今の状態だったら、たとえ佳子さまや悠仁さまの結婚といった節目の出来事があっても、帰国は難しいだろう。
「一度帰国すれば、注目はいずれ薄れますが、その“最初の一回”が非常に重要です。今回の成年式も、眞子さんは直前まで出席を悩んでいたと思いますよ。高齢の上皇ご夫妻に生まれたばかりのひ孫を見せたい、という気持ちもあったでしょうし、可愛い弟を直接祝いたいという思いもあったでしょう。ですが、現実がそれを許さなかった」(前出・皇室ジャーナリスト)
眞子さんは今回、リモートツールなどを活用し、悠仁さまのお祝いをするとみられる。
「成年式に出席できなくても、弟が困ったときにはいつでも力になりたい、という姉としての思いがあるはずです。幼いころから皇族としての自覚をきちんと持つよう、秋篠宮さまから厳しいしつけを受けてきた眞子さんは、“皇室がなんたるものか”を一番よくわかっていらっしゃいました。逆に言えば、だからこそ皇室を出たかったのかもしれません」(同前)
遠くの異国の地で眞子さんも悠仁さまの晴れの姿を見守っていることだろう。
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