6月2日、熊本市北区弓削(ゆげ)の住宅で死んだネコ約150匹が見つかった問題で、熊本市がネコを預かっていた女性を刑事告発しました。
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この家に住む女性は、行き場のないネコを預かる保護団体に所属していましたが、預かったネコを劣悪な環境で飼育し死なせたと見られています。
女性にネコを預けた人「毎日苦しくて、どうしていいか全くわからない。悔しいの一言」
女性にネコを預けた夫婦が、ネコの安否確認ができないことを不審に思い、5月27日、熊本市動物愛護センターに通報しました。
そして6月2日、動物愛護団体のボランティアが中心となって、女性の家から生きたネコ12匹を保護し、さらに多くの死んだネコを見つけました。
当初、死んだネコは100匹以上とされていましたが、市は調査の結果、約150匹だったと発表しました。
熊本市は6月10日午後に記者会見を開き、住人の女性がネコの死がいを放置した劣悪な環境で複数のネコを飼育したとして、動物愛護法違反の疑いで6月6日に刑事告発しました。
熊本市が動物虐待の疑いで刑事告発したのは初めてで、女性は市の聞き取りに対し「自分に責任があって真摯に対応する」と話しているということです。
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