14日午後5時半ごろ、神奈川・綾瀬市の住宅街に現れたのは、左手のないサル。
庭先にあった青いボールをコロコロしながら遊ぶと、気に入ったのか口にくわえて柵にジャンプ。道路に出ると、右手に持ち替えて去っていきました。
撮影した住民:一瞬見たときはサルっぽくなくて、カーテン開けたらマジでサルで。(心臓が)バクバクしたし、手足の震えも止まらなかったです。
目撃者は興奮する一方、当のサルは…。
撮影した住民人慣れしてそうで、目は合うがシャーとかは言わない感じ。
その後、ボールは返ってきましたが、どう遊んだのか空気が抜け、ぺしゃんこの状態。くっきりと歯の跡もついていました。
15日朝も、この家から400メートルほど離れた小学校の近くでもサルの目撃情報が。
神奈川県を中心に目撃情報が相次ぐ、左手のないサル。人を警戒するそぶりもなく…。
撮影した住民:「(サルは)違うところで遊ぼう」みたいに、楽しそうに逃げていった。
なぜ人の前に堂々と現れるのか。専門家は、サルが行き先を見失っているのではないかと指摘します。
石巻専修大学 理工学部・辻大和教授:今回出没が確認されている(綾瀬)エリアは、ニホンザルが全くいない空白地帯。一度何かの弾みで野生から来たとすると、袋小路に入り込んだ状態。(山に)帰りたくても帰れなくなっているのかもしれない。