新紙幣発行で千円札の肖像が福島県猪苗代町出身の細菌学者・野口英世から恩師の北里柴三郎に代わったことを受け、野口への感謝状を贈呈するセレモニーが4日、同町の野口英世記念館で行われた。
二瓶盛一町長が「野口博士は千円札の肖像として日本全国を駆け巡り、日本経済の発展に尽くしていただいた」と述べ、記念館の八子弥寿男館長(87)に感謝状を手渡した。
八子館長は「野口博士に代わって厚くお礼を申し上げる。博士が千円札の顔に選ばれたことは永遠に消えることはない。これからも博士の顕彰にますます励みたい」と話した。
日本銀行から記念館に贈られた野口の記念紙幣もお披露目された。野口が肖像に使われた千円札の最終製造券で記番号は最も大きい「HM300000A」。開催中の企画展「野口英世と恩師北里柴三郎の絆」の会場で展示されている。