北海道留萌（るもい）市の少女（１７）が行方不明となり、５月下旬に石狩川で遺体が見つかった事件で、道警は１２日午前、少女を川に転落させて殺害したとして、ともに旭川市在住で無職の内田梨瑚（りこ）容疑者（２１）と１９歳の女を殺人容疑で逮捕した。
被害者の少女は道内の高校に在籍しており、ＳＮＳ上の投稿を巡って内田容疑者とトラブルになっていたという。
発表などによると、内田容疑者と１９歳の女は４月１９日、旭川市の神居古潭（かむいこたん）地区にあるつり橋「神居大橋」から少女を約１０メートル下の川に転落させ、溺死させた疑い。道警は２人の認否を明らかにしていない。
少女がＳＮＳに内田容疑者の写真を投稿したことについて、内田容疑者が同１８日に少女を呼び出し、１６歳の無職少年とともに金品を恐喝。さらに１９歳の女と１６歳の無職少女も加わって少女を車に監禁し、旭川市内を連れ回す途中で暴行を加えていた疑いもある。
少女の家族が４月２２日、地元の警察署に行方不明届を提出。捜査の結果、内田容疑者ら４人の関与が浮上し、道警が４人を監禁容疑などで順次逮捕した。少女と４人に面識はなく、事件当日が初対面だったとみられている。
その後の捜査では、少女が内田容疑者と１９歳の女からわいせつな行為を受けていたことも判明した。道警は２人の供述などに基づき、神居大橋から数十キロ離れた場所で遺体を発見。５月下旬に２人を不同意わいせつ容疑で再逮捕していた。道警は、少女がわいせつな行為を受けた後、橋まで連れて行かれたとみている。