宮内庁は1月22日、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが4月から日本赤十字社に就職されると発表した。新年度からはご公務も本格化し、ご多忙な“二刀流生活”が始まることになるのだが、将来において最大の節目である「ご結婚」は、いかが相成るのだろうか。
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門出の4月を迎えられる愛子さまにとって、次なる人生の節目となるとみられているのは「ご結婚」であろう。昨年秋には自民党が「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」を立ち上げ、皇室典範の改正も視野に入れつつ検討がなされている。制度いかんでは結婚後のご身分が一変してしまう可能性もあるわけだが、そんな中で取り沙汰されてきたのは、1947年に皇籍離脱した11宮家の一つ「賀陽(かや)家」である。
「旧11宮家のうち、独身の若い男系男子を有するのは賀陽家、久邇家、東久邇家、竹田家の4家で、合わせて10人前後。うち賀陽家には28歳と26歳のご子息がおり、年齢的にも愛子さまと近い。加えて賀陽家の男子は、いまの皇室に最も近いといえるのです」(皇室ジャーナリスト)
というのも、2021年に開かれていた有識者会議では、事務局である内閣官房の皇室典範改正準備室が作成した資料に、47年当時の「皇位継承順位系図」が示され、それを現在の系図に当てはめると、賀陽家の男子は皇位継承順位が旧宮家の中で最上位になるのだという。
「(現在の当主である正憲氏の)二人のご子息もまた学習院高等科のOBです。お兄さんは早大政経学部を卒業して大手鉄鋼メーカーに入り、弟さんは早大理工学部を卒業。首都圏で勤務しているとのことで、ご兄弟はいずれも幼い頃から愛子さまと面識があったと聞いています」(同)
ただし、2011年、正憲氏はご子息らが将来、愛子さまのお相手候補になる可能性があることについて、
〈縁談などとは、立場が違いすぎ、恐れ多いことです〉
〈皇室様へのお婿入りなど考えること自体、失礼と思います〉
と「週刊新潮」の取材に対して答えていた。
むろん愛子さまのご意思が最重要であり、またそもそも検討されているのは既存の宮家への養子入りであって、独身の女性皇族との縁組ではない。それでも21年の有識者会議のヒアリングに応じた麗澤大学の八木秀次教授は、こう期待を寄せる。
「安定的な皇位継承を考えた時、できれば賀陽家をはじめとする旧宮家の男性とご一緒になられるのが望ましいと思います。お相手が皇族になるのと同時に愛子さまもそのまま皇室に残られ、男子が生まれれば皇統がつながっていくことになるのです」
一方で昨年は、華道家元池坊の次期家元・池坊由紀氏(58)の子息で写真家でもある池坊専宗氏(32)の名もクローズアップされた。
「由紀氏の両親は家元・専永氏と元文部科学副大臣の保子氏。初等科から大学まで学習院に通った保子氏は元子爵・梅溪(うめたに)通虎氏の三女で、母親が香淳皇后のいとこという家柄です。それもあって旧華族の親睦団体『霞会館』関係者の間で、専宗氏は“お相手候補”として注目を集めているというのです。専宗氏の父親は元大蔵官僚で、ご本人も慶大に入学後、東大に入り直して法学部を卒業しています」(前出ジャーナリスト)
続いて、こう明かすのだ。
「旧宮家や旧華族といった家柄の人々とは別に、ご学友の中にも注目すべき“候補”はいます」
皇室ジャーナリストらの間でこれまで愛子さまの「お相手候補」と目されてきた人物としては、まず学習院幼稚園・初等科を通じて同級生だったAさんが挙げられるという。このAさんは両陛下とも幼い頃から交流があり、ご一家が那須で静養される際には、現地で合流する姿がたびたび目撃されている。19年、愛子さまが高3になられた夏にも那須での姿が注目を集めたという。
「現われたAさんは180センチを超す長身に成長しており、女性誌には『東出昌大似のイケメン』『偏差値74』などと報じられました」(同)
思えば天皇陛下と雅子さまが「恋愛結婚」に至るまでにも、数多くの「お相手候補」の名前が挙がっては消えた。雅子さまも「有力候補」と伝えられた時期もあれば、候補から外れたと見られた時期もあった。
高い関心が集まるのも、愛子さまに幸せな人生を歩んでいただくことを多くの国民が願っているからこそだろう。2月8日発売の「週刊新潮」では、愛子さまの「お相手候補」として名前が取り沙汰される人物たちについてさらに詳しく報じる。
「週刊新潮」2024年2月15日号 掲載