お金は誰が使っても経済的な価値に違いはありません。とはいえ貧乏な人とお金持ちの人とでは、お金の使い方に違いがあると言われているのです。
お金持ちは、自分の価値観が明確になっているモノを買うときには値段を確認するかと思いますが、その時に貧乏な人が最も気にするのが値段の安さです。
確かに同じモノであれば安い方がよいのですが、安いモノを探す時間や交通費などを含めて考えると、商品プラスアルファの見えない値段が上乗せされることになります。
安さを求めるということは、時には効率の悪い買い物になってしまうことがあるのです。
もちろんお金持ちも安いモノを買いますが、効率性を重要視し、必要なタイミングであれば値段にこだわることなく購入します。要は、今必要かどうかがポイントなのです。
納得できないお金は出さないホテルやレストランでよく見かける光景ですが、お金持ちほど明細をしっかりと確認し、不明な会計があれば、その場で内容を確認します。
会計時に、お店側のミスで明らかに安い金額で請求されているときにも、「自分の得になるから」と黙っていることはせずに、必ず指摘して、自分が受けたサービスおよび代金をしっかり支払います。
これは、今ここで得をしても、必ず他の場面でそれ以上の出費があることを知っているからだと思います。
お金持ち=スマートに支払うというイメージを抱きがちなのですが、請求書などを何も確認していないわけではなく、立ち居振る舞いそのものがスマートなのです。
割り勘の時は最初に出す仲間で集まって食事をする場合、割り勘になりますが、お金持ちは気持ち良く最初にお金を出しています。
ポイントを貯める方法として、みんなのお金を回収して自分がカードで全額支払ってポイントを貯めるという方法があり、実行する人はいます。
とはいえそれは、本来なら自分個人では得ることのできないポイントであり、スマートではありません。
そして何よりも人の分で得をするというのは、運気的にもあまり良いことではないのです。その場で得をしても、運気が下がってしまったらお金持ちの道は遠のくばかり……。持ち合わせがない場合以外は、現金で出した方がよいでしょう。
たまに友達同士であっても、「お金持ちなのに割り勘?」と話しているのを耳にすることがありますが、この考えこそが貧乏人の考え方です。理由もなく利益を期待するのは、運気を下げるだけ。
反対に、期待せずにご馳走していただいた時には、食事代+運ももらえたと考えて、感謝の気持ちを伝えましょう。
お金持ちは、集まった趣旨や立場によって割り勘にしたり、多めに出したりと臨機応変に対応しています。その基準は上から目線というわけではありません。
たまに上から目線で対応するお金持ちの人はいますが、このような人の運気は下がっていきますし、いつまでもお金持ちではいられないでしょう。
お金の使い方というのは、その人の品性を表します。
ここに掲げていることは、お金持ちでなくても、今すぐに実行できることばかり。ぜひ、スマートなお金の使い方をして運気を上げていきましょう。
文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)