きょう午後、埼玉県戸田市の中学校で、刃物を持った男が侵入し、男性教員に切りつけて、殺人未遂の現行犯逮捕された事件で、この男が、さいたま市南区在住の17歳の高校生の少年だったことが分かった。
この事件は、午後0時半ごろ、戸田市立・美笹中学校に、少年が、刃物を持って侵入し、取り押さえようとした60歳の男性教員に切りつけてケガをさせたもの。少年は、ケガをした教員と駆けつけてきた3人の教員に取り押さえられた。
ケガをした教員は、上半身の複数カ所を切られていて、病院に運ばれた。容態は分かっていないが、搬送時、意識はあったという。
調べによると、当時、少年は、試験が行われている3階の教室に侵入。その際、ケガをした教員は試験監督官で、生徒たちを、教室の前方に避難させたという。そして、廊下に出て、少年ともみあいになったとのこと。
少年は、教室の外で取り押さえられ、生徒にケガはなかった。凶器の刃物はナイフで、廊下で発見され押収されている。少年は、現場の中学校の卒業生ではなかった。学校側とのトラブルなども確認されていないとのこと。
調べに対して少年は、「駆けつけた人を切りつけたことは間違いない。誰でもいいから人を殺したいと思った」などと供述しているという。埼玉県警は、今後、詳しい動機を追及する。
一方、さいたま市内では、先月13日以降、小学校や公園などで相次いで切断された猫の死骸が見つかっているが、逮捕された少年は、「自分がやった」という趣旨の供述をしているとのこと。埼玉県警が、関連を捜査する方針。