兵庫県明石市の泉房穂(ふさほ)市長は12日、市議会本会議で、2023年4月の任期満了に伴う市長選に立候補しないと表明した。3期目の今季限りで退任する。
兵庫・明石市長、議長に「次の選挙で落とす」 問責決議案に不満 泉市長は8日、市議会運営を巡って議長と女性市議に「次の選挙で落としてやる」などと威圧的な発言をしていたことが毎日新聞の取材で判明し、市長は「不適切でおわびした」と釈明していた。12日の本会議で、こうした発言に対して事実確認などを求めた質問への答弁の中で表明した。

この日の市議会では、泉市長に対する問責決議案も審議され、「自己の主観のみでものごとを決め、相反する考えは排除する姿勢がみられる。こうした言動は危険で、市長として不適切」などとして可決されていた。 問責の理由は、全市民への5000円分のクーポン配布事業に関し、議会が継続審査を議決したのに専決処分で実施したこと▽大規模工場の緑化義務を緩和する条例に関し、議会の議決後に不適切な理由で再議に付したこと▽川崎重工業の課税額を守秘義務に反してSNS(ネット交流サービス)上に公開したこと――で、威圧的発言は決議案の提出後に表面化したため問責の対象に含まれていない。【大川泰弘】
泉市長は8日、市議会運営を巡って議長と女性市議に「次の選挙で落としてやる」などと威圧的な発言をしていたことが毎日新聞の取材で判明し、市長は「不適切でおわびした」と釈明していた。12日の本会議で、こうした発言に対して事実確認などを求めた質問への答弁の中で表明した。
この日の市議会では、泉市長に対する問責決議案も審議され、「自己の主観のみでものごとを決め、相反する考えは排除する姿勢がみられる。こうした言動は危険で、市長として不適切」などとして可決されていた。
問責の理由は、全市民への5000円分のクーポン配布事業に関し、議会が継続審査を議決したのに専決処分で実施したこと▽大規模工場の緑化義務を緩和する条例に関し、議会の議決後に不適切な理由で再議に付したこと▽川崎重工業の課税額を守秘義務に反してSNS(ネット交流サービス)上に公開したこと――で、威圧的発言は決議案の提出後に表面化したため問責の対象に含まれていない。【大川泰弘】