“イヤホン蒸れ”で耳にカビ?悪化すると難聴も… 蒸し暑い今こそ注意したい、身近に潜むカビ【Nスタ解説】

湿度が高く不快な暑さが続く今だからこそ、気を付けたい「カビ」。スマホや耳の中など意外な所に注意が必要です。
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山形純菜キャスター:もちづき耳鼻咽喉科の望月優一郎院長によると、イヤホンを長時間使用することによって“耳にカビ”が繁殖するおそれがあるといいます。イヤホンで耳の穴をふさぐことによって、耳の中が密閉状態になります。この時期は猛暑で温度が上がり、汗をかいて湿度が高くなり「高温多湿」の状態になってしまい、耳の中に“カビ”が繁殖しやすくなるというのです。

“イヤホン蒸れ”が続くことで、「外耳道真菌症」になってしまうおそれもあります。もちづき耳鼻咽喉科の望月院長によるとカビは耳の手前ではなく、鼓膜に近い奥の方に繁殖するといいます。症状や治療法、対策について詳しく聞きました。
【外耳道真菌症】<症状>痛み・かゆみ・耳垂れ・耳詰まり感→悪化すると「難聴」になるおそれも<患者数>・通年:50~60人に1人・暑い時期:20人に1人<治療>・週2~3回通院し、洗浄してから薬を塗る・2週間くらいはかかる<対策>1時間に10分ほどイヤホンを外し耳の中をしっかり“換気”する
井上貴博キャスター:電話をするときにイヤホンを利用する方もいて、そうなるとずっと耳に着けたままという人も多いと思います。
スポーツジャーナリスト 増田明美さん:電車でもずっと音楽を聞いてる人が多いですよね。暑い時期、汗もかきやすくなるので、たまにイヤホンを拭いたりするといいかもしれませんね。
山形キャスター:大阪市立自然史博物館の浜田信夫外来研究員によると、革靴の「夏場のカビの数はスニーカーの25倍以上」だといいます。調査によると、カビの数は▼つま先部分に3万6497個あるそうなのですが、これは「家の中で一番カビが多い浴室の排水溝に匹敵するレベル」だということです。ほかにも▼指の下 2万4363個▼側面 113個▼後端部 24個もあるということです。(2024年7月調査男女74人対象1平方センチあたりのカビの数(平均値)カビを繁殖させないためには毎日同じ靴を履かずに、しっかり乾燥させてから履くようにするといいということです。
出水キャスター:カビが生えたら、どうしたら良いでしょうか?
山形キャスター:浜田外来研究員によると、乾燥してもカビを全部なくすことはできないので、諦めて捨てた方がいいということです。
================<プロフィール>増田明美さんスポーツジャーナリストとして「細かすぎる解説」が話題にロサンゼルス五輪マラソン日本代表