横断歩道渡っていた88歳女性を乗用車ではねて死亡させ逃走か…51歳男を逮捕 東京・板橋区 容疑を否認

先月5日、東京・板橋区の路上で横断歩道を渡っていた88歳の女性を乗用車ではねて死亡させ、そのまま逃走したとして51歳の男が逮捕されました。 ひき逃げなどの疑いで逮捕された板橋区の会社員・牧野利充容疑者(51)は、先月5日の午後1時半すぎ、板橋区の路上で、徒歩で横断歩道を渡っていた近くに住む塩井久美子さん(88)を乗用車ではねて死亡させ、そのまま逃走した疑いがもたれています。 警視庁によりますと、塩井さんは1人で歩いていたところ、牧野容疑者の乗用車にひかれて頭を強く打ち、事故から10日後に死亡しました。 防犯カメラなどの捜査で逮捕に至ったということで、牧野容疑者の乗用車の左前方部分には人とぶつかったような傷があったということです。 取り調べに対し、牧野容疑者は「歩行者にぶつかってはいません」と容疑を否認しています。

「地獄絵みたい」大分・大規模火災、被害拡大なぜ? 住宅密集…初期消火難航か 離島にも“飛び火”

大分市で170棟以上が延焼した大規模火災。発生から丸1日たちますが、いまだ鎮火のめどはたっていません。発生現場から1.4キロ離れた離島も延焼しています。なぜここまで被害が拡大したのでしょうか。■住民「地獄絵みたい」変わり果てた、港町。住民「ものすごかった、地獄絵みたいな」まだ、燃え続けています。山崎誠キャスター(19日午後5時半すぎ)「あたりが暗くなってきました。火が見えました。こうこうと赤く火が見えます。 風も強いんでしょうか、火の粉も舞っています」

■108世帯、167人が避難余儀なく…火災発生から丸1日。山崎誠キャスター「避難所となっている市民センターです。入り口では、炊き出しとご飯の用意、飲料やカイロ、こういった物資が用意されています」108世帯、167人が避難を余儀なくされています。──家の状況は確認した?住民(85)「していません。(知人から)私の家も焼けて、ないとは言われた。なんて言ったらいいんですかね、びっくりしてしまって言葉が出ない。何にも考えられない感じ」火は、あっという間に燃え広がりました。撮影者(18日夜、大分市・佐賀関)「北風が強いんで周りにも火が広がっている。この世の終わりみたい」──ご自宅は近く?住民「もう…燃えています」住民は、為す術もありません。■「関あじ」「関さば」が名産品 海と山に囲まれた港町大分市の東の岬にある、佐賀関。海と山に囲まれた港町です。有名なブランド魚、「関あじ」「関さば」が名産品として知られています。漁師町を襲った大規模火災。記者(19日午前8時頃)「一夜明けた佐賀関上空です。広い範囲で火災が起きたことが分かります。現在も消火活動が続いています」 燃えたのは、170棟以上。焼け跡からは19日、心肺停止の人が見つかり、その後、死亡が確認されました。連絡が取れなくなっているのは、76歳の稲垣清さん。警察などは、稲垣さんの可能性が高いとみて身元の確認を急いでいます。■専門家「被害拡大要因…1つは強風」“飛び火”の可能性専門家によると、被害を拡大させたとみられる要因は主に2つ。1つは、強風です。──きのうの風は?住民「すごかった。10メートルくらい。湾に白波が立ってた」──きょうも風強い。住民「こんなもんじゃない。すごいよ、きのうは」気象庁のデータを基に、風速や風向きを可視化したものを確認すると、火災発生から15分後の18日午後6時頃、佐賀関周辺では、風速10メートル以上を示す緑色の矢印が流れています。その後、日付が変わる頃も、午前3時頃になっても、風速10メートル前後の風が吹いていたことが確認できます。この風に、次々と乗ったのが…火の粉です。“火元”から、風に乗った火の粉は次々と燃え移り、山の向こう側にまで延焼した可能性があります。さらに、火の粉は、海も越えたのでしょうか。記者「少し離れた島まで延焼しています」1.4キロほど離れた離島でも煙が立ち上りました。■もう1つの要因…“建物密集”初期消火に遅れか大規模火災。これまでに危機感を抱いていた住民もいます。住民「燃えている家の8割くらい空き家。地震や火事があると延焼するから、なんとかしてくれと」 被害を拡大させたとみられる要因。もう1つが、建物が密集していたこと。火災前の様子を見てみると、この一帯は、建物がかなり密集していて、住民によると、その多くが空き家だったそうです。建物の間は、車1台通るのがやっとの道幅。専門家は、建物の間で放水ができないことから初期消火が遅れ、大規模火災につながったと指摘します。その上で…元東京消防庁・麻布消防署長 坂口隆夫氏「空き家の場合は構造がかなり古く、崩れそうな建物は着火しやすい」──空き家が更地になって、空間があいていたら防げた?元東京消防庁・麻布消防署長 坂口隆夫氏「十分考えられる。消防隊が入って放水することができる」■鎮火のめどは…専門家「早くても2~3日はできないんじゃないか」鎮火のめどは、いまだたっていません。元東京消防庁・麻布消防署長 坂口隆夫氏「広大な燃えた跡を、消防隊が火種を全部消していく、確認しながら。明日でも私は鎮火までいかないと思う。早くても2~3日は鎮火できないんじゃないか」山崎誠キャスター(午後5時40分頃)「火災発生から丸1日が経過しました。あたりが暗くなり消防車両の赤色灯が見えます。飛び火をしたとみられる島では今、火が見えます」懸命な消火活動が続いています。
大分市で170棟以上が延焼した大規模火災。発生から丸1日たちますが、いまだ鎮火のめどはたっていません。発生現場から1.4キロ離れた離島も延焼しています。なぜここまで被害が拡大したのでしょうか。
変わり果てた、港町。
住民「ものすごかった、地獄絵みたいな」
まだ、燃え続けています。
山崎誠キャスター(19日午後5時半すぎ)「あたりが暗くなってきました。火が見えました。こうこうと赤く火が見えます。 風も強いんでしょうか、火の粉も舞っています」
火災発生から丸1日。
山崎誠キャスター「避難所となっている市民センターです。入り口では、炊き出しとご飯の用意、飲料やカイロ、こういった物資が用意されています」
108世帯、167人が避難を余儀なくされています。
──家の状況は確認した?
住民(85)「していません。(知人から)私の家も焼けて、ないとは言われた。なんて言ったらいいんですかね、びっくりしてしまって言葉が出ない。何にも考えられない感じ」
火は、あっという間に燃え広がりました。
撮影者(18日夜、大分市・佐賀関)「北風が強いんで周りにも火が広がっている。この世の終わりみたい」
──ご自宅は近く?
住民「もう…燃えています」
住民は、為す術もありません。
大分市の東の岬にある、佐賀関。海と山に囲まれた港町です。
有名なブランド魚、「関あじ」「関さば」が名産品として知られています。
漁師町を襲った大規模火災。
記者(19日午前8時頃)「一夜明けた佐賀関上空です。広い範囲で火災が起きたことが分かります。現在も消火活動が続いています」
燃えたのは、170棟以上。
焼け跡からは19日、心肺停止の人が見つかり、その後、死亡が確認されました。連絡が取れなくなっているのは、76歳の稲垣清さん。警察などは、稲垣さんの可能性が高いとみて身元の確認を急いでいます。
専門家によると、被害を拡大させたとみられる要因は主に2つ。
1つは、強風です。
──きのうの風は?
住民「すごかった。10メートルくらい。湾に白波が立ってた」
──きょうも風強い。
住民「こんなもんじゃない。すごいよ、きのうは」
気象庁のデータを基に、風速や風向きを可視化したものを確認すると、火災発生から15分後の18日午後6時頃、佐賀関周辺では、風速10メートル以上を示す緑色の矢印が流れています。
その後、日付が変わる頃も、午前3時頃になっても、風速10メートル前後の風が吹いていたことが確認できます。
この風に、次々と乗ったのが…火の粉です。“火元”から、風に乗った火の粉は次々と燃え移り、山の向こう側にまで延焼した可能性があります。
さらに、火の粉は、海も越えたのでしょうか。
記者「少し離れた島まで延焼しています」
1.4キロほど離れた離島でも煙が立ち上りました。
大規模火災。これまでに危機感を抱いていた住民もいます。
住民「燃えている家の8割くらい空き家。地震や火事があると延焼するから、なんとかしてくれと」
被害を拡大させたとみられる要因。もう1つが、建物が密集していたこと。
火災前の様子を見てみると、この一帯は、建物がかなり密集していて、住民によると、その多くが空き家だったそうです。
建物の間は、車1台通るのがやっとの道幅。専門家は、建物の間で放水ができないことから初期消火が遅れ、大規模火災につながったと指摘します。
その上で…
元東京消防庁・麻布消防署長 坂口隆夫氏「空き家の場合は構造がかなり古く、崩れそうな建物は着火しやすい」
──空き家が更地になって、空間があいていたら防げた?
元東京消防庁・麻布消防署長 坂口隆夫氏「十分考えられる。消防隊が入って放水することができる」
鎮火のめどは、いまだたっていません。
元東京消防庁・麻布消防署長 坂口隆夫氏「広大な燃えた跡を、消防隊が火種を全部消していく、確認しながら。明日でも私は鎮火までいかないと思う。早くても2~3日は鎮火できないんじゃないか」
山崎誠キャスター(午後5時40分頃)「火災発生から丸1日が経過しました。あたりが暗くなり消防車両の赤色灯が見えます。飛び火をしたとみられる島では今、火が見えます」