青森県は4日、記録的な大雪で県民の生活に大きな影響が出ていることから、県庁内に豪雪対策本部を設置した。
設置は2013年2月以来、12年ぶり。
県によると、3日午後8時時点の積雪深は、県内5地点の指定観測点のうち、青森(112センチ)など4地点で平年の3倍超に達している。4日午前8時半時点のまとめでは、転倒や雪下ろし中の転落などで12月28日以降、11人のけが人が出ている。
生活道路などの除雪が間に合わないところも多く、青森市によると、昨年11月から今月3日までの間に市民から寄せられた除排雪の相談は7318件を数え、前年度の同時期の4倍を超えている。
鉄道の運行にも大きな影響が出ている。JR東日本によると、4日午後5時現在、青森―秋田の両県を結ぶJR奥羽線は、津軽新城(青森市)―大館(秋田県大館市)駅間で積雪や雪による倒木、設備への被害のため運転を見合わせている。
また、秋田県北秋田市阿仁地区では4日午後0時10分頃、971戸で停電が発生。東北電力ネットワーク秋田支社によると、雪による倒木が電線に接触したことが原因。解消までに約2時間半かかった。