日常生活で「欠かせない」という人も多いイヤホン。高温多湿の今、長時間利用による“耳カビ”のリスクが指摘されている。こうした中で「オープンイヤー型」のイヤホンにも注目が集まっている。
通勤や通学の時に欠かせない人も多いイヤホン。天気がムシムシとした今、長時間の利用は“耳カビ”のリスクが潜んでいる。街中で1日にどれくらい、イヤホンを使用しているのか聞いてみると…。
10代男性:行き帰りと家でも使うので5~6時間ぐらいはつけている
30代女性:一日中つけてるかも…仕事中とかずっと。8時間以上つけてる
音響事業会社の調査によると、1日に5時間以上使用している人は5.8%。10代の10人に1人が、5時間以上イヤホンなどを使用していると回答したという。
実際にイヤホンの使用によって、耳の病気になったという人は…。
イヤホンが原因で外耳炎になった人:外耳炎と診断されていますね。1年ほど前から耳の中がかゆかったり、耳から透明な水みたいな液が垂れてしまうという症状が続いています。
梅雨あたりからジメジメしてきて、より汗をかきやすくなってきてから、ひどくなっている感じがする。
耳鼻科の医師によると夏には「耳カビ」のリスクが潜んでいると指摘する。
そらいろ耳鼻咽喉科センター北駅前院・内尾紀彦院長:耳の中が蒸れると、今の時期ですと高温多湿になって、細菌やカビが繁殖して耳にカビが生える状態を耳カビというものがあります。耳カビを放ってしまうと、強い炎症が起きて耳だれがひどくなり痛みがひどくったり、聞こえづらくなったりすることがあります。
長時間の利用を避ける、耳掃除をしすぎない、耳の中を乾燥させることが対策として有効だという。
「リスク」を指摘されても、オンライン会議など日常生活の中でイヤホンは欠かせない現状もある。
こうした中、ハンズでは“耳をふさがない”タイプの骨伝導イヤホンが人気だという。
ハンズ広報部・森島由莉子さん:直近1カ月の売り上げが、去年の同時期に比べ約1.2倍と好調です。こういった暑い時期になると、耳のムレ対策としても需要があるアイテムだと思います。
ハンズ新宿店では、約30種類の骨伝導イヤホンを取りそろえ展開している。汗をかくスポーツの場面などでも、骨伝導タイプは選ばれているという。
さらにスピーカータイプのイヤホンも登場し、「耳カビ」対策としても好評だという。
NTTソノリティ製品事業部マーケティングディレクター・清野裕美さん:耳カビとか外耳炎を意識されて気付いたという声で購入頂いた方とか、(耳を)ふさがなくなって耳スピを使うことで健康課題として解決できるといいなと。
台風シーズンでジメジメとした天気が増えるため、“耳カビ”に引き続き注意が必要だ。(イット!9月4日放送より)