カラオケ居酒屋の男性客に薬物を入れた酒を飲ませて昏睡(こんすい)状態にし、現金90万円を奪ったとして、大阪府警国際捜査課と西成署は15日、昏睡強盗の疑いで、大阪市東淀川区淡路の飲食店経営、鄭雅青(ジョン・ヤーチン)容疑者(51)ら中国籍の女4人を逮捕したと発表した。
府警は全員の認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は5月8日午後1時55分~7時半ごろ、同市西成区山王のカラオケ居酒屋で、男性客(47)に睡眠作用のある薬物を入れたテキーラを飲ませて昏睡状態に陥らせ、現金90万円を奪ったとしている。
府警によると、カラオケ居酒屋は鄭容疑者が経営。ほかに逮捕された中国籍の女3人は当時、店で従業員として働いていた。
事件当時、男性客は鄭容疑者らからゲームを持ちかけられ、ゲームに負けてテキーラを一気飲みして以降は意識が混濁した状態だったという。
このカラオケ居酒屋を巡っては、料金トラブルの苦情が昨年1月以降、府警に20件以上寄せられており、今回と同様の被害に遭った客が他にもいる可能性があるとみて捜査している。