ものすごい音とともに、建物が崩れました。時間はわずか数秒。岐阜県笠松町で起きた崩落の瞬間。いったい何が起きたのでしょうか。
【写真を見る】“ミシミシ”という音 宗教施設がわずか数秒で崩落…一体何が? けが人なし 町役場「今後の対応は未定」 岐阜・笠松町
5月3日の午後7時すぎ、笠松町の宗教施設が映るカメラの映像です。ミシミシと音をたて、わずか数秒で建物が崩れていきました。
(近所の人)「ものすごい音がした。バキバキガシャンみたいな。煙が立って」崩落したのは、笠松町にある宗教施設「御嶽教照王教会本部」の 建物。
(荒川栞記者)「建物は大きく崩れていて、近くの町道には瓦が落ちています」警察によりますとけが人はいなかったということです。
(近所の人)「日に日に崩れてはいたので、いつ崩れるか心配していた。強い雨や風があると、少しずつ崩れていた」近所の人によりますと、4、5年前から屋根の瓦が落ちて穴が開いたり、壁が剥がれたりしていたといいます。
確かに、10年前の2015年は建物に異常は見られませんでしたが、2020年には壁が壊れ、その後、徐々に屋根が崩れ落ちていったと見られます。崩落したその日も、朝からミシミシという音がし続け、崩落から約2時間前の午後5時ごろにはドーンという音が聞こえたといいます。
そして、建物を見ると、土煙が舞っていたということです。崩落の危険がある建物がなぜそのまま残されていたのでしょうか。
この施設の関係者に対し、取材を試みましたが、聞くことはできませんでした。町役場は崩落があった翌日に、施設近くを通る町道は通行止めにしています。
「今後の対応は未定」ということですが、担当者は「住民から要望があれば配慮をして地域の安全を確保したい」と話しています。