もっと早く辞めるべきだった――。
24日に経済再生相を辞任した山際大志郎衆院議員(神奈川18区)に対し、地元関係者から厳しい声が相次いだ。
山際氏は、自民党が所属議員を対象に「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)との関係を調査した後も、同連合トップの韓鶴子総裁と一緒に撮影された写真が見つかるなどしていた。
神奈川県内では来春、県議選や川崎市議選を控える。川崎市選出の自民党県議は「地元の地方議員は、旧統一教会との関わりがあると思われかねない状況だった。選挙への悪影響も心配していたので辞めてくれて助かった」とこぼした。
山際氏は24日、首相官邸で記者団に「信用を取り戻すため、国会議員の活動はこれからも続けたい」と議員辞職は否定した。
ただ、山際氏の議員辞職を求める集会を近く川崎市で予定する団体の事務局長、田中光雄さん(77)は「自身の疑惑について公の場で説明し、一刻も早く議員も辞職するべきだ」と語気を強めた。
町内会組織の会長で、山際氏を支援してきた滝村治雄さん(84)は「若いし日本のために尽力してくれると期待していたが、とても残念だ」と語った。