「最近の若者は出世欲がない」とよく耳にしますが、実際のところはどうなのでしょうか。今年度4月1日に新成人となった高卒新社会人140人に「理想の将来像」に関するアンケートを実施したところ、5割の人が10年後の理想の働き方を「会社役員」と答えたことが分かったそうです。
【グラフ】高卒の新社会人に聞いた…10年後の理想の働き方は?(調査結果を見る)高校生の就職とキャリア教育、採用育成の支援を行う株式会社ジンジブが2022年10月に実施した調査です。10年後の理想の働き方について聞いたところ、「会社役員」と答えた人が50.7%と最多になりました。以下、「サラリーマン」(14.3%)、「起業家(社長)」(8.6%)、「主婦(主夫)」(5.7%)、「公務員」(5.0%)、「フリーランス」(4.3%)、「パート・アルバイト」(1.4%)、「投資家」「ニート」(0.7%)と続きました。
次に、人生を豊かにするものについて重要なものから順に3つ聞いたところ、「最も重要」の回答は「家族」が1番多く、続いて「お金」、「夢」、「恋愛」という順番になりました。一方で、3つの回答全てを含めた総計では「お金」(281ポイント)が最も多く、以下、「家族」(233ポイント)、「夢」(127ポイント)、「恋愛」(88ポイント)という結果に。(最も重要:3ポイント、2番目に重要:2ポイント、3番目に重要:1ポイントで計算)また、日本の将来について聞いたところ、「とても明るい」(3.6%)、「明るい」(12.1%)の回答は合計15.7%だった一方で、「暗い」(14.3%)、「とても暗い」(8.6%)と回答した人が合計22.9%となりました。61.4%が「どちらともいえない」と回答しています。日本の将来が「とても明るい」「明るい」と回答した人に理由を聞いたところ、最も多かった回答は「平和」で36.4%でした。次いで、「働き方の変化」(18.2%)、「多様性の受容(性別・国籍など)」「コロナ後の景気回復」(共に13.6%)、「最先端技術の発展」「健康寿命が長い」「医療のレベルが高い」(共に9.1%)となりました。一方で、日本の将来が「とても暗い」「暗い」と回答した人に理由を聞いたところ、「税金・社会保険料の負担増」が71.9%と最も高く、以下、「少子高齢化」(65.6%)、「政治家の不祥事」(59.4%)、「低迷する経済」(56.3%)、「老後の備え(年金問題)」(50.0%)などと続きました。さらに、自分自身の将来について聞いたところ、「とても明るい」(10.0%)、「明るい」(22.1%)の回答は合計32.1%、「暗い」(7.1%)、「とても暗い」(2.1%)と回答した人は合計9.2%となり、日本の将来に関する回答と比較すると、自分の将来については「明るい」と回答した方が16.4%多い結果となりました。自分自身の将来が「とても明るい」「明るい」と回答した人に理由を聞いたところ、最も多い回答が「素敵な人に囲まれているから」で48.9%でした。続いて、「打ち込める趣味があるから」(28.9%)、「仕事が楽しいから」(20.0%)、「健康だから」(17.8%)となりました。一方で、自分自身の将来が「とても暗い」「暗い」と回答した人に理由を聞いたところ、「経済的に余裕がないから」「仕事が楽しくないから」「人間関係に悩みがあるから」「明確な夢や目標がなく漠然と生きているから」がそれぞれ30.8%という結果になりました。最後に、最も憧れる将来像について聞いたところ、最も多い回答が「家庭を大事にする」で30.0%でした。以下、「興味・得意を仕事にする」(14.3%)、「趣味を極める」(13.6%)、「お金持ちになる」(12.1%)、「好きな場所(国・地域)に住む」(8.6%)、「有名になる」(6.4%)、「出世する」(5.7%)、「マイホームなど欲しいものを手に入れる」(5.0%)、「社会を良くする」(1.4%)と続きました。 ◇ ◇調査を行った同社は、「10年後の理想の働き方が『会社役員』という回答が5割に上った理由としては、憧れる将来像として『出世したい』という回答が5.7%に留まった点や、人生を豊かにするものとして『お金』という回答が最も多かった点から、出世欲があるというより、経済的な将来への不安を払拭するために『お金持ちになりたい』と野心を持った方が多いのではないかと推察できます」と述べています。
高校生の就職とキャリア教育、採用育成の支援を行う株式会社ジンジブが2022年10月に実施した調査です。
10年後の理想の働き方について聞いたところ、「会社役員」と答えた人が50.7%と最多になりました。以下、「サラリーマン」(14.3%)、「起業家(社長)」(8.6%)、「主婦(主夫)」(5.7%)、「公務員」(5.0%)、「フリーランス」(4.3%)、「パート・アルバイト」(1.4%)、「投資家」「ニート」(0.7%)と続きました。
次に、人生を豊かにするものについて重要なものから順に3つ聞いたところ、「最も重要」の回答は「家族」が1番多く、続いて「お金」、「夢」、「恋愛」という順番になりました。一方で、3つの回答全てを含めた総計では「お金」(281ポイント)が最も多く、以下、「家族」(233ポイント)、「夢」(127ポイント)、「恋愛」(88ポイント)という結果に。(最も重要:3ポイント、2番目に重要:2ポイント、3番目に重要:1ポイントで計算)
また、日本の将来について聞いたところ、「とても明るい」(3.6%)、「明るい」(12.1%)の回答は合計15.7%だった一方で、「暗い」(14.3%)、「とても暗い」(8.6%)と回答した人が合計22.9%となりました。61.4%が「どちらともいえない」と回答しています。
日本の将来が「とても明るい」「明るい」と回答した人に理由を聞いたところ、最も多かった回答は「平和」で36.4%でした。次いで、「働き方の変化」(18.2%)、「多様性の受容(性別・国籍など)」「コロナ後の景気回復」(共に13.6%)、「最先端技術の発展」「健康寿命が長い」「医療のレベルが高い」(共に9.1%)となりました。
一方で、日本の将来が「とても暗い」「暗い」と回答した人に理由を聞いたところ、「税金・社会保険料の負担増」が71.9%と最も高く、以下、「少子高齢化」(65.6%)、「政治家の不祥事」(59.4%)、「低迷する経済」(56.3%)、「老後の備え(年金問題)」(50.0%)などと続きました。
さらに、自分自身の将来について聞いたところ、「とても明るい」(10.0%)、「明るい」(22.1%)の回答は合計32.1%、「暗い」(7.1%)、「とても暗い」(2.1%)と回答した人は合計9.2%となり、日本の将来に関する回答と比較すると、自分の将来については「明るい」と回答した方が16.4%多い結果となりました。
自分自身の将来が「とても明るい」「明るい」と回答した人に理由を聞いたところ、最も多い回答が「素敵な人に囲まれているから」で48.9%でした。続いて、「打ち込める趣味があるから」(28.9%)、「仕事が楽しいから」(20.0%)、「健康だから」(17.8%)となりました。
一方で、自分自身の将来が「とても暗い」「暗い」と回答した人に理由を聞いたところ、「経済的に余裕がないから」「仕事が楽しくないから」「人間関係に悩みがあるから」「明確な夢や目標がなく漠然と生きているから」がそれぞれ30.8%という結果になりました。
最後に、最も憧れる将来像について聞いたところ、最も多い回答が「家庭を大事にする」で30.0%でした。以下、「興味・得意を仕事にする」(14.3%)、「趣味を極める」(13.6%)、「お金持ちになる」(12.1%)、「好きな場所(国・地域)に住む」(8.6%)、「有名になる」(6.4%)、「出世する」(5.7%)、「マイホームなど欲しいものを手に入れる」(5.0%)、「社会を良くする」(1.4%)と続きました。
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調査を行った同社は、「10年後の理想の働き方が『会社役員』という回答が5割に上った理由としては、憧れる将来像として『出世したい』という回答が5.7%に留まった点や、人生を豊かにするものとして『お金』という回答が最も多かった点から、出世欲があるというより、経済的な将来への不安を払拭するために『お金持ちになりたい』と野心を持った方が多いのではないかと推察できます」と述べています。