夏はゴキブリ、蚊、ダニ、クモ、コバエなどの害虫に出くわす機会が増えます。少しでも油断すると家に簡単に侵入してきてしまうので、しっかり対策したいもの。そこで今回は、元小学校家庭科教諭で、家事に関する著作を多数執筆するブロガー・よしママさんの掃除テクも含めた「害虫対策」5つのポイントをご紹介します。
家への侵入経路となるのは、意外にもちょっとした「すき間」です。小さな害虫は網戸の小さな穴やすき間からでも侵入できてしまうので、定期的なチェックが必要。
網戸の穴だけでなく、戸車の高さが適切でない場合は、傾きによってすき間が生じることがあります。そのため、戸車の高さを調整することですき間を防ぐことができます。
エアコンのドレンホースは細いチューブ状で、害虫が侵入しやすい経路であるため、先端に防虫キャップを取りつけることが有効です。防虫キャップを使用する際は、ホース内部に詰まりが発生しないよう、定期的な清掃を行いましょう。
また、換気口のフィルターに破れがないか確認することもお忘れなく。
配達された段ボールには、倉庫に保管されていた際に害虫の卵が付着している可能性が。段ボールを受け取ったら速やかに処分しましょう。
もし段ボールを一時的に保管するなら、段ボールを収納する周辺の掃除も忘れずに行いましょう。併せて、除湿剤や防虫剤を設置して虫の侵入を防ぎます。
コバエや蚊の発生を防ぐため、排水溝に汚れがたまらないよう日頃から注意が必要です。汚れを取り除き、水分がたまらない状態を保つことが予防のポイントです。
屋外では、ベランダの排水溝や溝には落ち葉やゴミがたまりやすいため、定期的に掃除をして清潔に保ちましょう。室内ならキッチンや浴室、洗面所の排水口のゴミ受けも要注意。また、浴室のエプロン内は、コバエが発生しやすい場所です。エプロンを外せる場合は、定期的にチェックして汚れを取り除くことをおすすめします。
さらに、家電の裏は1年じゅう暖かく、ホコリがたまりやすいため、ゴキブリが好む環境になりがちです。冷蔵庫やテレビなどの大きな家電の裏は定期的に掃除をして、汚れやホコリを取り除きましょう。
玄関の外灯やカーテンの端から漏れる光に引き寄せられる虫は多いため、夜間の扉のあけ閉めには注意が必要です。一瞬で走光性のある虫が室内に入り込むことがあります。その対策として、室内の明かりを消してしばらく待ってから扉をあけることをおすすめします。
また、夜間に洗濯物を干す際にも注意が必要です。洗濯物を取り込む前には、ハチやカメムシ、ガなどの虫がついていないかをしっかり確認することが重要です。
どれだけ対策をしていても、完全に虫の侵入を防ぐことは難しいです。そこで薬剤を利用するのも1つの有効な方法。忌避効果がある薬剤を使用することで、虫が家に近づかないように予防し、もし侵入してきた場合には殺虫効果のある製品を活用するとよいでしょう。
わが家では網戸や玄関などに、アロマの香りがする防虫スプレーを使っています。
またゴキブリが出没しやすい場所には、ゴキブリ予防スプレーを使用しています。
害虫対策は、虫の侵入経路をしっかりふさぐことが最重要です。もし侵入されても、住処にならないように、室内の湿気を抑え、栄養源となる汚れや食べカスをため込まないよう日常的に清潔を保つことで、害虫の繁殖を防ぐようにしています。