米沢市で11日朝早く、散歩中の75歳の男性がクマ1頭に襲われ、顔などにけがをしました。県内のクマによる人的被害は、ことし12件目となり、過去最多となりました。警察によりますと11日午前5時10分ごろ、米沢市李山で、市内に住む75歳の男性が散歩をしていたところ、飛び出してきたクマ1頭に襲われました。男性は襲われた後、自力で帰宅し110番通報。その後、病院に搬送されました。男性は顔と肩を引っかかれるけがをしましたが命に別条はないということす。クマは体長およそ80センチで男性を襲った後南東の山の方に立ち去り、行方は分かっていません。

近所の人「(外を歩くのは?)かなり怖い。イノシシとサルは気を付けていたけど(ここらへんで)クマで被害は初めて。一人では外に出られない」現場は李山地区にある「諏訪神社」から北西におよそ250メートルの路上です。付近にはカキの木があり、市によりますと男性は「カキの木の下にある藪の中から出てきたクマに襲われた」と話していたということです。警察などが警戒に当たるなどし、住民に注意を呼びかけています。県内のクマによる人的被害は、ことし12件目となり、過去最多となりました。また、県内でクマの出没が相次いでいることを受けて、西川町は、11月16日に開催を予定していた「西川オータムハーベスト駅伝」の中止を発表しました。