福島、宮城両県警は2日までに、東日本大震災の復旧工事事務所を荒らしたとして、
窃盗の疑いで、福島県新地町杉目、無職草野隼人容疑者(25)ら5人を逮捕した。
石巻市から南相馬市までの沿岸部計約50カ所で事務所荒らしを繰り返したとみて、
両県警が裏付け捜査を進めている。
草野容疑者の他に逮捕されたのは宮城県亘理町吉田、無職板垣直弥(21)、
仙台市宮城野区新田、解体作業員石沢奨摩(21)、泉区南光台、とび職木村海斗(20)の
3容疑者と本籍さいたま市の無職の男(20)=事件当時(19)。
草野、板垣両容疑者と元少年の3人は既に起訴されている。
逮捕容疑は昨年10~11月、2~4人に分かれ、岩沼、相馬両市、亘理町の3カ所の
工事事務所からガソリンや工具類、トラックなど計約330万円相当を盗んだ疑い。
捜査関係者によると、5人は遊び仲間。事務所の窓を壊したり、スプレー缶で
落書きするなどのいたずらもしていたとみられる。
盗品の一部はリサイクルショップに転売するなどしていたという。