政界屈指の未確認飛行物体(UFO)愛好家とされ、「UFO議員」と呼ばれる日本維新の会の浅川義治衆院議員(比例南関東)が、メキシコ議会が初めて開いたUFOに関する公聴会に招待された。
12日(日本時間13日)には日本での目撃情報や政府の対応について意見陳述を行った。日本の国会議員が他国の議会で知見を披露するのは極めて異例だ。16日に帰国したばかりの浅川氏を直撃した。
UFO想定は「政治家の責務」
「UFOにまつわる謎を日米をはじめ国際社会で協力して科学的に解明し、宇宙産業の推進にもつなげる必要性を感じた。大変、貴重な時間だった」
浅川氏は16日午後、産経新聞の取材にこう語った。
浅川氏は異色の議員だ。令和3年衆院選で初当選して以来、国会論戦でUFOを含む未確認空中現象(UAP)をめぐり「想定外のことを想定しておくのが政治家の責務だ」と主張し、日本政府の対処方針をただしてきた。
日本を含む東アジア地域は米国やメキシコと並び、UAPに関する報告が数多くあるという。こうした事情もあり、遠い異国の議会公聴会に?日本代表?として登壇する機会を得た。
日本も情報公開必要
浅川氏は冒頭、天文学者になるのが夢だった少年時代にUFOを目撃した経験を紹介し、こう語った。
「UFOが地球外から来たAI(人工知能)を搭載した探査機か、時間の尺度が地球上の生物と大きく異なる生命体の乗り物である可能性はゼロではない。日本政府が保有するUFOの情報も、何もないとは思わない」
その上で、浅川氏は「日本はUFOが仮に他国の最新兵器や偵察機であった場合の備えができていない。自衛隊は数年先よりももっと先の10年、20年先を見据え、研究開発を進めるべきだ」とも語った。ただ、日本周辺での目撃証言や関連情報が多数あっても、日本政府が国会に情報を開示する義務はない。
浅川氏はこうした日本の現状を説明し、「米国ではUFO情報の公開を求める動きが強まっており、日本も情報公開が必要だ。それは民主主義という制度を担保する上でも重要だ。公開してこそ、政府への国民の信用も増す」と続けた。
宇宙人の遺体「謎のまま…」
結びには「UAPの問題をどう解決するかは世界共通の課題だ。メキシコがその先進国になるのを期待している」と訴えた。会場は大きな拍手で沸いたという。
公聴会では、元米海軍パイロットのライアン・グレーブス氏ら十数人が陳述した。グレーブス氏は7月に米下院議会のUFOに関する公聴会でも自身の目撃談を証言している。
会場では、手指が3本で約1千年前の宇宙人の遺体とされるものも公開された。世界中にニュースが駆け巡り、浅川氏もその場で目の当たりにしたという。果たして本物だったのか。
浅川氏は「現地では『非人類の遺体だ』とは聞いたが、石膏の作り物の可能性も捨てきれない。第三者による遺伝子レベルでの検証をしなければ分からない。謎のままです」と述べるにとどめた。(村上智博)