和歌山県警の男性巡査部長が容疑者の男性を取り調べた際に暴言を繰り返していた問題で、巡査部長が脅迫罪で和歌山簡裁から罰金の略式命令を受けていたことが、県警への取材で明らかになった。男性は、巡査部長の取り調べで精神的苦痛を受けたとして県に損害賠償を求めて和歌山地裁に提訴している。
「殺すぞ」「泣かすぞ」と暴言 和歌山県警が違法取り調べ認め和解へ 県警によると、損害賠償訴訟の原告は和歌山市の40代の男性。取り調べは当時、和歌山北署勤務だった30代の男性巡査部長が担当した。和歌山区検が巡査部長を脅迫罪で略式起訴し、和歌山簡裁が罰金20万円の略式命令を出したという。略式起訴は3月23日付、略式命令は同25日付。巡査部長は罰金を納付したという。県警は賠償訴訟の結果も踏まえ、処分内容を検討する。
訴状などによると、男性は2020年7月、和歌山北署に暴力行為処罰法違反容疑で現行犯逮捕された。巡査部長は取り調べで、「泣かすぞこら」「切れさすんかほんま。暴れるぞ」「どつき殺すぞ」などと繰り返したとされる。 執行猶予付きの有罪判決が確定した男性は21年6月、176万円の支払いを求めて提訴。県は慰謝料30万円を支払い男性に謝罪する内容で和解する方針。【駒木智一、大塚愛恵】
県警によると、損害賠償訴訟の原告は和歌山市の40代の男性。取り調べは当時、和歌山北署勤務だった30代の男性巡査部長が担当した。和歌山区検が巡査部長を脅迫罪で略式起訴し、和歌山簡裁が罰金20万円の略式命令を出したという。略式起訴は3月23日付、略式命令は同25日付。巡査部長は罰金を納付したという。県警は賠償訴訟の結果も踏まえ、処分内容を検討する。
訴状などによると、男性は2020年7月、和歌山北署に暴力行為処罰法違反容疑で現行犯逮捕された。巡査部長は取り調べで、「泣かすぞこら」「切れさすんかほんま。暴れるぞ」「どつき殺すぞ」などと繰り返したとされる。
執行猶予付きの有罪判決が確定した男性は21年6月、176万円の支払いを求めて提訴。県は慰謝料30万円を支払い男性に謝罪する内容で和解する方針。【駒木智一、大塚愛恵】