8月30日、宮内庁はSNSを用いた情報発信を来年度から検討すると発表した。なぜこれまで及び腰だったSNSを突如「解禁」したのか。その背景には、眞子さんの騒動があるとされ――。
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【写真】NYの有名店のショッピングバッグを手に、高級スーパーで商品を選ぶ「眞子さん」 振り返れば昨年秋、宮内庁は眞子さんが一連の結婚報道によって「複雑性PTSD」を発症したと発表していた。その原因として「週刊誌やSNSなどでの誹謗中傷」を挙げ、11月のお誕生日会見で秋篠宮さまは、この件に触れながら、〈反論を出す場合には一定の基準を設け、それを超えた時には反論するなど、宮内庁と相談しながら考えていくことは必要〉などと言明されていた。
小室眞子さん「宮内庁は、HP改訂を含めた今回の“広報強化”について、表向きは秋篠宮さまのご意向とは無関係であるとし、あくまで外部からアドバイスを受けたとしています。ですが、これまで度々SNS活用の重要性が叫ばれていたにもかかわらず、全く動こうともせず、今回ようやく重い腰を上げた背景に眞子さんの騒動があったのは明らかです」(宮内庁担当記者)個人のアカウントが理想 こうした事情を鑑みるに、メディアやSNSでの言論に対して反論することが目的となりそうだが、これに対して公的セクター広報論が専門の北村倫夫・北海道大学大学院特任教授は、「国民とより良い関係を築く『広報』が必要です。皇室の広報には発信だけでなく“聴く”ことも求められるはずで、国民と双方向のコミュニケーションができれば理想的です」 と語る。さらに、「宮内庁がSNSアカウントを持って発信しても、総務課などの組織名でなされた場合には組織対一国民という構図になり、心の通ったコミュニケーションは望めないでしょう。初めは宮家ごとでもよいので、最終的には皇族方が個人のアカウントをお持ちになるのが望ましいところです」 9月8日発売の「週刊新潮」では、英国王室のSNS活用例などと併せて詳報する。「週刊新潮」2022年9月15日号 掲載
振り返れば昨年秋、宮内庁は眞子さんが一連の結婚報道によって「複雑性PTSD」を発症したと発表していた。その原因として「週刊誌やSNSなどでの誹謗中傷」を挙げ、11月のお誕生日会見で秋篠宮さまは、この件に触れながら、〈反論を出す場合には一定の基準を設け、それを超えた時には反論するなど、宮内庁と相談しながら考えていくことは必要〉などと言明されていた。
「宮内庁は、HP改訂を含めた今回の“広報強化”について、表向きは秋篠宮さまのご意向とは無関係であるとし、あくまで外部からアドバイスを受けたとしています。ですが、これまで度々SNS活用の重要性が叫ばれていたにもかかわらず、全く動こうともせず、今回ようやく重い腰を上げた背景に眞子さんの騒動があったのは明らかです」(宮内庁担当記者)
こうした事情を鑑みるに、メディアやSNSでの言論に対して反論することが目的となりそうだが、これに対して公的セクター広報論が専門の北村倫夫・北海道大学大学院特任教授は、
「国民とより良い関係を築く『広報』が必要です。皇室の広報には発信だけでなく“聴く”ことも求められるはずで、国民と双方向のコミュニケーションができれば理想的です」
と語る。さらに、
「宮内庁がSNSアカウントを持って発信しても、総務課などの組織名でなされた場合には組織対一国民という構図になり、心の通ったコミュニケーションは望めないでしょう。初めは宮家ごとでもよいので、最終的には皇族方が個人のアカウントをお持ちになるのが望ましいところです」
9月8日発売の「週刊新潮」では、英国王室のSNS活用例などと併せて詳報する。
「週刊新潮」2022年9月15日号 掲載