18日に北海道八雲町の国道で高速バスとブタを積んだ大型トラックが衝突し、5人が亡くなりました。現場は見通しのいい道路のように見えますが、事故が多発している危険な場所でした。 ◇事故から一夜明けた19日、現場には献花に訪れる人の姿がありました。献花に訪れた人「毎日、当たり前のように通っているこの道で、こんな大きな事故が起きるというのは、いつ自分の身に起こるかもわからないですし」

18日正午前に北海道八雲町の国道で起きた高速バスと大型トラックが衝突した事故。警察は周辺のドライブレコーダーの映像などから、トラックが対向車線にはみ出したとみています。そのトラックの運行会社は19日に取材に応じました。日本クリーンファーム 吉原洋明社長「ご迷惑をおかけし、本当に申し訳ありませんでした。直近3か月の状況を確認しましたが、長時間労働・過重労働に当たるような労働時間にはなっていなかった」休日に発生した悲惨な事故で、トラックの運転手・梶谷誠さん(65)とバスの運転手・興膳孝幸さん(64)、バスの乗客男女3人の合わせて5人が亡くなりました。亡くなった乗客の1人、若崎友哉さん(33)は、函館市役所の職員です。運転席のすぐ後ろ、3番の席に座っていたといいます。函館市役所 葛西亘課長「若くして主査という係長職に昇任していることもあり、非常に優秀で、部下や後輩からとにかく慕われる職員でした」高速バスは札幌市から函館市に向かっている途中でした。18日正午頃はその途中、八雲町の国道5号を走っていました。事故が起きたのは、直線が続いた後の緩やかにカーブしている場所です。のどかな風景が広がる道路ですが、町によると、見た目に反し、“要注意道路”だというのです。道路の制限速度は50キロです。カーブはしているものの、それほど急には見えませんが、事故現場付近には「スピードおとせ」の看板があります。町によると、頻繁に事故が起きる場所で、過去にも死亡事故が発生しているということです。なぜ、この場所で事故が起こりやすいのか。専門家は、病気や居眠りなど、何が起きたのかはわからないとした上で、ぼーっとしやすい道ではある、と指摘します。交通事故鑑定人 中島博史さん「まっすぐで運転しやすい道。見通しもよくて見晴らしもいい。ただ景色の変化に乏しいので、運転していて単調な感じになってしまう。ある種の慣れみたいなものが脳に生じてしまって、ぼんやりした状態になってしまうことがあります」トラックに衝突されたとみられる亡くなったバスの運転手・興膳さんは、バス会社によると運転歴15年のベテランです。元同僚は、悔しさをにじませます。亡くなった興膳さんの元同僚 月宮正人さん「彼の事故とか、お客さまの苦情とかも一切、聞いたことはないし、すごく温厚で運転もすごく上手で優しくて」警察は、死亡したトラックの運転手を過失運転致死傷の疑いを視野に捜査しています。
18日に北海道八雲町の国道で高速バスとブタを積んだ大型トラックが衝突し、5人が亡くなりました。現場は見通しのいい道路のように見えますが、事故が多発している危険な場所でした。

事故から一夜明けた19日、現場には献花に訪れる人の姿がありました。
献花に訪れた人「毎日、当たり前のように通っているこの道で、こんな大きな事故が起きるというのは、いつ自分の身に起こるかもわからないですし」
18日正午前に北海道八雲町の国道で起きた高速バスと大型トラックが衝突した事故。警察は周辺のドライブレコーダーの映像などから、トラックが対向車線にはみ出したとみています。
そのトラックの運行会社は19日に取材に応じました。
日本クリーンファーム 吉原洋明社長「ご迷惑をおかけし、本当に申し訳ありませんでした。直近3か月の状況を確認しましたが、長時間労働・過重労働に当たるような労働時間にはなっていなかった」
休日に発生した悲惨な事故で、トラックの運転手・梶谷誠さん(65)とバスの運転手・興膳孝幸さん(64)、バスの乗客男女3人の合わせて5人が亡くなりました。
亡くなった乗客の1人、若崎友哉さん(33)は、函館市役所の職員です。運転席のすぐ後ろ、3番の席に座っていたといいます。
函館市役所 葛西亘課長「若くして主査という係長職に昇任していることもあり、非常に優秀で、部下や後輩からとにかく慕われる職員でした」
高速バスは札幌市から函館市に向かっている途中でした。18日正午頃はその途中、八雲町の国道5号を走っていました。
事故が起きたのは、直線が続いた後の緩やかにカーブしている場所です。のどかな風景が広がる道路ですが、町によると、見た目に反し、“要注意道路”だというのです。
道路の制限速度は50キロです。カーブはしているものの、それほど急には見えませんが、事故現場付近には「スピードおとせ」の看板があります。町によると、頻繁に事故が起きる場所で、過去にも死亡事故が発生しているということです。
なぜ、この場所で事故が起こりやすいのか。専門家は、病気や居眠りなど、何が起きたのかはわからないとした上で、ぼーっとしやすい道ではある、と指摘します。
交通事故鑑定人 中島博史さん「まっすぐで運転しやすい道。見通しもよくて見晴らしもいい。ただ景色の変化に乏しいので、運転していて単調な感じになってしまう。ある種の慣れみたいなものが脳に生じてしまって、ぼんやりした状態になってしまうことがあります」
トラックに衝突されたとみられる亡くなったバスの運転手・興膳さんは、バス会社によると運転歴15年のベテランです。
元同僚は、悔しさをにじませます。
亡くなった興膳さんの元同僚 月宮正人さん「彼の事故とか、お客さまの苦情とかも一切、聞いたことはないし、すごく温厚で運転もすごく上手で優しくて」