旧統一教会が『24時間テレビ』を告発…SNSでは「日テレアウトー!」「脅しに屈するな」と賛否あふれる

総合司会の羽鳥慎一アナ
8月27~28日に放送される『24時間テレビ』(日本テレビ系)。1978年の放送開始から今回で45回めとなる、日テレのお祭り番組だ。チャリティーマラソンが5年ぶりに復活するなど、賑々しい話題に事欠かないが、今回はいつもと異なる視点から注目を集めることになった。
それは、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と『24時間テレビ』の関係が明るみに出たためだ。教団が公式サイトで8月25日に公表した「異常な過熱報道に対する注意喚起(2)」と題する文書には、
《現在、民放の雄と言われる日本テレビが、同社ネットワークの総力を挙げて毎年取り組んでいる「24時間テレビ」ですが、当法人の女性信徒がボランティアスタッフとして7年間にもわたって関わり、番組ボランティアをまとめる中心的な立場で活躍していたことが分かりました》
とあり、2014年に放送された番組のテロップ画像が添付されている。そこには「七尾市/世界基督教統一神霊協会能登協会」の文字がある。
これを受けて日本テレビは8月26日にプレスリリースを発表。テレビ画像は系列の「テレビ金沢」がローカルエリアで放送したもので、全国放送されていないこと、『24時間テレビ』のボランティアスタッフには《個人的な思想・信条について確認することはいたしません》としている。
テレビ金沢も、同日、プレスリリースを出し、「弊社が2014年7月27日に放送したCMの一部画面を切り取って掲載されたもので、参加ボランティア団体を紹介する画像ではありません」と説明。なお、2014年の『24時間テレビ』は8月30~31日に放送されている。
これらの報道を受け、SNSでは様々な意見が飛び交っている。
《日テレアウトー! 散々議員を叩いたんだから 日テレは1ヶ月くらい営業自粛とかして手本を示したらいかが?》
《ふ~ん、日テレ、旧統一教会とズブズブだった事がバレても、知らんぷりして、24時間テレビ、放送中止にしないんだ》
《ミイラとりがミイラになる とはまさにこのこと。日テレは統一教会との接触すらアウトと言ったので、自分もアウトとなった。ジ・エンド》
《日テレはこれでも24時間テレビをやるの?やったって誰も見ないよ、こんなブーメランなテレビ局》
《信者の方々が自発的にボランティア活動をされていたならば問題ないと思います》
《ボランティアスタッフって一般人でしょ。それこそ信教の自由》
《日テレは、統一協会の脅しに屈することなく、反省すべき点はしっかり反省しながら、引き続き、統一協会の反社会活動と政治との癒着の追及を》
「旧統一教会問題を厳しく追及してきた日テレだけに、厳しい意見が多いのは当然でしょう。放送2日前の暴露というところに、教団の意図が透けて見えますが、これがもっと前でも、日テレは『24時間テレビ』の放送を中止にすることはなかったでしょう。
東日本大震災後で電力不足だった2011年も、コロナ禍でフジテレビが『27時間テレビ』の放送をやめた2020年も、『24時間テレビ』は放送されました。
40年以上続き、今や “社是” ともいえる番組をやめる決断ができる経営者は、いないでしょう」(放送ジャーナリスト)
以前から「純粋なチャリティー番組ではない」など批判が多い『24時間テレビ』だが、また “モヤモヤ” が増えそうだ。