20代の警察官同士で不倫 署内の踊り場で“密会”も 同僚の報告で発覚

石川県警は、同じ警察署に勤務する20代の警察官の男女が、勤務中に職場を離れ密会していたなどとして、2人を減給の懲戒処分にしました。
懲戒処分を受けたのは、県内の同じ警察署に勤務する20代の巡査部長の男女2人です。
石川県警によりますと、2人は今年5月、勤務中に持ち場を離れ、2回にわたって密会していたということです。
このうち男性は、「コンビニに行く」などと同僚にうそを言い、女性の自宅に向かったということで、およそ3時間にわたって無断で警察署を離れていました。また女性は、勤務中に警察署内の階段の踊り場で男性とおよそ30分間密会していたということです。
男性は既婚で、2人は去年6月から今年5月にかけて1年近くにわたって不倫関係を続けていました。同僚の署員が2人の関係について上層部に報告し、県警が聞き取りを行ったところ、問題が明らかになりました。
県警は、当直勤務中に持ち場を抜け出したことは規律違反に当たるとして、7日付けで男性を減給6か月・10分の1、女性を減給1か月・10分の1の懲戒処分にし、女性は依願退職しました。
男性は「組織に迷惑をかけた」と話し、女性は「家族や職場を裏切り、迷惑をかけた。後悔している」と話しているということです。
また調査の過程で2人の携帯電話を確認したところ、捜査書類の写真が見つかりました。県警では、個人の携帯電話を業務に使用することを認めていますが、業務終了後に捜査書類の写真を削除するよう定めています。
石川県警の久田悦弘首席監察官は「警察への信頼を著しく損ねる行為であり、県民の皆様に深くお詫びを申し上げます。今後は職員に対する指導を徹底し、再発防止と信頼回復に取り組んでまいります」とコメントしています。