学校近くの道端で枯草火災発見、男子高校生が自販機でペットボトルの水4本買い消火活動

川崎市多摩区の県立生田東高1年の男子生徒(16)が、枯れ草の初期消火に尽力したとして、多摩消防署が感謝状を贈った。
同消防署などによると、男子生徒は10月28日午後、帰宅中に学校近くの道端で枯れ草や落ち葉が燃えているのを発見。現場付近に水はなかったが、自動販売機でペットボトルに入った飲料水を4本買って消火に使った。消防車も出動したが、0・5平方メートルほどを焼いて自販機の一部が焦げる程度で被害は食い止められた。出火原因は調査中という。
21日に学校で感謝状を受け取った男子生徒は「とっさの判断で行動できてよかった」と振り返った。同消防署の村上治三郎署長は「自販機の飲料水を消火に使うことは、なかなか思い付かない」と感心していた。