佳子さまのお住まい発表 「タイムリーではなかった」宮内庁長官

秋篠宮ご一家を支える宮内庁皇嗣(こうし)職が6月30日、秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまが、改修の終わった宮邸ではなく隣接する仮住まい先で生活されていると発表したことを巡り、宮内庁の西村泰彦長官は13日の定例会見で「タイムリー(な発表)ではなかった」と指摘し、「なるべく早く発表すればよかった」と述べた。
皇嗣職は昨年9月、宮邸の改修終了を発表した際、「宮邸をいつからお使いになるのか」との質問に対して、仮住まい先から少しずつ荷物を移し、令和4年度中に引っ越されると説明。これに基づき、「ご一家が年度内に引っ越しを終えられる見通し」と報じられた。皇嗣職はその後、仮住まい先は一部、私室部分を残すものの、基本的には職員の事務スペースになるとしたが、「私室」の具体的な内容は明らかにしなかった。
西村氏は会見で、皇嗣職の説明に基づく報道と実態に齟齬(そご)が生じたことについて問われ、「結果的に違ったということは反省すべき」とも述べた。
皇嗣職によると、佳子さまが宮邸に戻らず、仮住まい先で生活されることは令和2年の改修工事開始時には既に決まっていたという。皇嗣職は残られた理由について、経費節減のためと説明。これまで明らかにしなかった理由は「誰がどこに住んでいるかはプライベートな情報で、セキュリティー上の問題もある」としている。