SNSで流行する“スーパーマンチャレンジ”。今、この危険な遊びをしてけがをする子どもたちが続出しているというのです。
“スーパーマンチャレンジ”は、1人がスーパーマンのように飛び込んだところを数人の仲間が手で支えて、トランポリンのようにはね返すという遊び。
しかし、海外で撮影された動画を見ると、高く飛ぶあまり天井に頭を激突する姿が。
さらに、いきおい余って頭から転落。スーパーマンチャレンジは、一歩間違えれば大けがをする危険な遊びです。
世界で多くの若者たちが夢中になる一方、今、日本でもけが人が相次いでいるといいます。
東京都の高校に通う男子生徒は、スーパーマンチャレンジの着地の際に転倒。手首を骨折し、全治6週間のけがをしたといいます。
子がけがをした母親:もう1人の子も着地を失敗して背中を強打したらしく、こわいことがはやっているなと。すごく危険な行為だと思うのでやめてほしい。
SNSでは「学校の廊下でスーパーマンチャレンジをしている人が吹っ飛んで危なかった」「クラスのやつが一人、全治3カ月のけが」など、スーパーマンチャレンジの被害報告が相次いでいました。
沖縄県の小中学校では、けがをする児童が多数出ているとして、スーパーマンチャレンジを禁止にする事態にまで発展。
この危険な遊びについて街の親子連れに話を聞くと、子どもたちからは「すごく飛ぶ。本当にスーパーマンみたい」「絶対失敗しそうだからいやだ」「絶対落とされる」「こわそう、頭を打ちそう」といった声が聞かれ、母親からは「面白いが、ちゃんと練習しないと大丈夫かな…」「子どもだけでやられたらこわい」と心配する意見が上がりました。
幼児から小学生など100人以上が通う神奈川・川崎市の体操教室で、新体操の経験がある講師にスーパーマンチャレンジの動画を見てもらいました。
バク転・アクロバット教室Leapの横澤勇気代表は「(着地で)手をついたときに肘や腕の骨折だったり、頭から落ちてしまうと頭の骨を折ったり、けがのリスクが増す」と話します。
また、なぜ事故が起きてしまうのか原因を聞くと「みなさん同じ体形ではないので、筋肉も違うので、その力が支えきれず落としてしまうとか、パワーがない小学生がやるとより危ない。やるべきではないと思う」と指摘しました。
子どもたちの間で流行する、危険なスーパーマンチャレンジ。遊び感覚でまねをしてはいけません。