京王線刺傷、服部恭太被告「死刑になりたかった」…人の命を軽く見る「ジョーカーになりきろうと」

東京都調布市を走行中の京王線車内で2021年10月、乗客13人を殺害しようとしたとして、殺人未遂などの罪に問われた服部恭太被告(26)の裁判員裁判の公判が18日、東京地裁立川支部(竹下雄裁判長)であり、被告人質問が行われた。
服部被告は自殺願望があったとし、「死刑になりたかった。そのために人を殺さないといけないと考えた」と述べた。
服部被告は憧れていたという米国映画・バットマンシリーズの悪役「ジョーカー」に似た紫色のスーツを着て犯行に及んだ。服部被告はジョーカーについて「人の命を軽く見ている」と述べ、「自分もそのくらいの感覚を持たないと殺人を犯せない。ジョーカーになりきろうと思った」と話した。
また、当初はハロウィーンで混雑する渋谷で無差別にナイフで人を切りつける計画だったが、小田急線車内で同年8月に複数の乗客が刺された事件を知り、「密室で逃げる場所がなく、より確実に多くの人を殺せると思った」として、犯行場所を変更したと証言した。