直木賞作家の米澤穂信氏が15日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。釣りに出かけた後、行方不明になっていた父親の遺体が発見されたことを報告した。
この日、「親族、家族による捜索の結果、8月9日、滋賀県犬上郡多賀町敏満寺(犬上川右岸)にて発見に至り、本日警察による本人確認が完了しました。お力添え頂いた方々に改めてお礼申し上げます。ありがとうございました」と報告した米澤氏。
同氏は今月4日、父親が釣りに出かけたまま行方が分からなくなっていることを自身のXで明かし、父親が乗っていた車の写真を掲載。広く情報提供を呼びかけ、6日には車が見つかったことを報告していた。
8日には「先日来の私事について、安否が判明してからお伝えするつもりでしたが、捜索が長期化するおそれが出てきましたので今のうちに申し上げます。情報を提供して下さった皆さま、気遣って下さった皆さま、ありがとうございました。特に、実際に車を探して下さった方々には、別して深くお礼を申し上げます」とつづった上で「父は現在も見つかっていません。父の車が発見された場所は、ここでは書きません。万が一、twitterを見て現地に行かれた方が二次災害に遭われるようなことがあったら、取り返しがつかないためです。どうぞご承知おきください」と続けていた。
米澤氏は昨年、歴史ミステリー「黒牢城」で直木賞、山田風太郎賞を受賞。同作で「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」の国内部門1位となり、史上初となるミステリー・ランキング4冠を達成するなど、ミステリー作家として活躍している。