女性に睡眠薬を飲ませて性的暴行をしたとして、警視庁捜査1課は9日、準強制性交などの疑いで元プロデューサーの細川拓被告(42)を再逮捕した。
再逮捕容疑は2023年1月12日に芸能活動をしている30代の女性と飲食した際に睡眠薬を飲ませ、渋谷区のホテルで昏睡状態の女性に性的暴行を加え、スマートフォンで撮影した疑い。調べに対して細川被告は黙秘している。
細川被告の逮捕はこれで3回目。細川被告が昨年逮捕されたことを報道で知り、女性が警察に相談して発覚。押収した細川被告のスマートフォンから女性の動画も見つかった。他にも複数の動画が見つかっており、警察は余罪を調べている。
「細川被告は仕事では鼻田拓と名乗っていました。がっしりとした大柄な体格でいかにも業界人といった見た目。素行は悪く評判はよくありませんでした」(芸能プロ関係者)
細川被告は大手芸能事務所の関連会社で役員を務め、大手レコード会社でプロデューサーを務めた経歴の持ち主。
現在、細川被告は20代女性に対する同様の容疑で裁判が継続中だ。先月行われた裁判での起訴状によると22年5月に芸能活動をする女性と食事をした際、睡眠薬を飲ませ抗拒不能な状態の女性に対して性交し、その様子を撮影。起訴内容に対して細川被告は「撮影は認めますが、それ以外は否認します」と話し、性交については「同意があった」と主張した。この20代女性は飲食店で壁をつたわないと立っていられないほどの酩酊状態だったという。また毛髪鑑定の結果、睡眠薬成分も検出されている。
ある芸能関係者は「駆け出しのタレントなら実力者とつながりたいと思うのは当然。食事に誘われたら断るのは難しい。こうした事件では身分を偽るケースもあるが、その立場を悪用したとなればさらに悪質です」と話している。