「コメは買ったことない。売るほどある」発言で江藤拓農水相が21日に辞任し、後任には小泉進次郎元環境相が就任した。石破茂首相は当初、江藤氏を続投させる方針だったが、この日の党首討論前に野党からの辞任圧力に屈した形だ。とはいえ小泉氏の起用は野党もビックリ仰天。大苦戦が予想される参院選に向け、石破政権はタナからボタモチとなるのか――。
江藤氏はこの日朝、辞表を提出し、すぐさま小泉氏就任の流れとなった。「農水族で大臣待機組はいるものの、この難局に初入閣者で任せるのは荷が重い。当初は斎藤健元農水相に白羽の矢が立ったが、固辞され、重要ポストに就いていない小泉氏が意外にも応じる形となったようです」(自民党関係者)
小泉氏は昨年の総裁選で敗れた後、党四役の選挙対策委員長に就任したが、衆院選で過半数割れの結果を受け、わずか1か月で辞任。その後は党の水産総合調査会会長や政治改革本部の事務局長を務めていた。
「石破政権は短命とみられている中で、斎藤氏のように火中の栗を拾わないところですが、ポスト石破を考えれば、小泉氏は大臣経験が環境相しかなかった点がネックでした。党の農林部会長を務め、農政に明るく、能力的には問題がないはず」(同)
昨年の総裁選で小泉氏は3位に敗れたが、党内で次の首相候補に名前が挙がるのは高市早苗前経済安保相やコバホークこと小林鷹之元経済安保相で、後れを取っていた。
「タイプ的に似ている国民民主党の玉木雄一郎代表の首相待望論も出ていて、小泉氏はじくじたる思いだったはず。コメ問題を逆手にとって、『とにかくコメだ。コメ担当大臣のつもり』と分かりやすいフレーズで、注目を集めているのはさすが」(与党議員秘書)
江藤氏の失言で、さらなる支持率下落が懸念されていた石破首相も災い転じて福となす形で狆泉カード瓩鯑世拭1陛陳では冷ややかな視線を浴びる小泉氏だが、各世論調査で次の首相ランキングでは高市氏と並んで、上位につける。地味な顔ぶれの石破政権には、花となることは間違いない。
他の議員からは小泉氏がJA(農業協同組合)などの農政改革に取り組み、地方との摩擦を懸念する声も出ているが、「農林部会長時代にある意味、農政の現実も見ている。一部に反発はあるかもしれないが、農水相になったからといって、すぐになにかできるわけでもない。今はコメ担当大臣に専念してくれればいい」(前出の党関係者)
江藤氏と同様、世襲議員で庶民感覚を疑う声も出るが、小泉氏は早速報道陣からコメを買っているかを問われ、「いろんなコメを買っている。息子も娘も小さいので、時短であげる時はパックご飯も買っている」と生活者目線をアピール。石破首相は5キロ3000円台へのコメ価格引き下げを約束したが、爛灰畸甘瓩両泉氏は特命を達成できるかどうか。