神奈川・嬰児3遺体をバケツに保管していた“母親”の謎と起きていた悪臭問題

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「……話したいことがあるから、来てほしい」
【写真】嬰児3遺体を産み落としたとされる“母親”が残していったもの
7月2日午後5時15分ごろ、神奈川県警藤沢北署に、50代男性A氏から、110番通報があった。同6時4分、署員が藤沢市にあるA氏のアパートに駆けつけると、そこで嬰児の遺体3体を発見した。
「遺体は室内の別々のところにあって、それぞれふたのついたバケツに入っていた。2つはすでに白骨化しており、残り1つも一部が白骨化していたため、相当な年月が経過しているようです。警察は遺体の身元と死因を調べるとともに、死体遺棄事件とみて捜査を続けている」(全国紙社会部記者)
警察の取り調べに対してA氏は、
「バケツは数年前に死んだ妻が保管していたもの」
と説明しているという。
嬰児が発見されたアパートは築31年の2階建て、間取りは2DK、家賃月6万円ほど。
A氏一家と親交があった近隣住民によると、A氏と妻、長男、次男、長女の5人家族は11年ほど前に同アパートへ引っ越してきたようだ。
「現在、Aさんと同居しているのは、20歳ぐらいの次男と、高校を卒業したばかりの長女。長男は障害があって、4年ぐらい前に施設に入っている」
作業着姿をよく見かけられていたAさんは、建設関係の仕事をしていたようだ。以前は体重が90キロぐらいあって恰幅がよかったのだが、
「1か月ほど前には骨と皮だけのようになっていて、激ヤセしていた。どうやら末期がんで、余命数か月とも……。階段の上り下りさえ自分ではできなくなって、デイサービスで来た介護士さんが付き添っていたんです」(アパートの住民、以下同)
一方、A氏の妻は警備員として働いていたが、4年前に大腿骨を骨折。
「車椅子でリハビリに通ったり、デイサービスに行ったりして、いったんは自力で階段を上り下りできるまでに回復した。施設に入った長男が週末に帰ってきて、一家5人で車椅子に乗った妻を押して外食に出かけていた。微笑ましかったですよ」
だが、その後、妻の姿を見かけるものはいなくなった。前出のアパートの住人によると、彼女は3年前に亡くなっていたという。
妻の死について、かつてママ友だった主婦は、40代後半で亡くなったと証言する。
「精神的に不安定で、ちょっと変わった人でしたね。子どもたちが幼いとき、育児ノイローゼに陥ったようで、子どもの服が毎日同じで、臭いがキツかった……。また部屋もゴミ屋敷で、その悪臭が原因で前のアパートを追い出され、いまのアパートに移ったと聞いています」(ママ友)
だが、その後もゴミ問題は続いていたという。
「今のアパートもやっぱりゴミ屋敷化していて、ハウスクリーニングに頼んで、計3回ほどにわたってゴミ袋50個ぐらいを処分していた。そのあとでAさんが遺体を見つけたんでしょう。
でも彼女が、このアパートで産んだとは思えない。赤ちゃんの声など聴いたことがないから。もしかすると、前のアパートで産んでいたのかも……」(前出・近所の住人)
真相は今後の捜査によってつまびらかにされるだろう。A氏も子どもたちも消えてしまったアパートの部屋で、換気扇だけが延々と回り続けていた。

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