「暑すぎて痛い」祇園祭最大の見せ場“総踊り”が中止に…猛暑で全国の祭りにも異変が

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全国の162地点で猛暑日となった5日。40℃に迫る地点が続出する中、屋外のイベントに異変が起きていた。
5日から千葉・成田市で始まったのは、成田山新勝寺周辺の歴史ある街並みを舞台に行われ、毎年45万人もの見物客が訪れるという「成田祇園祭」。
山車を初めて引いた人:暑いですね、きょうは暑かったですね。本当に大変だと思わなかったので、甘く見てましたね。
5日の成田市は最高気温33.1℃と、真夏日の暑さ。成田山新勝寺の境内にも強い日差しが照りつけていた。
初日一番の見せ場は、山車や屋台が一堂に会して披露する「総踊り」だが…。
成田祇園祭 地区の代表者:本当はもっと先まで行く予定だったんですけど、この暑さで危険ですので、ちょっと短縮して、いったん休憩することにしました。しょうがないと思います。やっぱり安全第一ですし、みんなが元気に健康でやれないと意味がありませんので。
「総踊り」は、主催者が暑さで危険と判断したため、途中で中止に。5日の千葉県には熱中症警戒アラートが出されており、外出や屋外での運動を控えることが呼びかけられている中の判断となった。
祭りに毎年参加しているという高校生からも、こんな声が…。
毎年参加している高校生:今年めっちゃ暑くて、今まで以上にめっちゃ疲れました。こまめに水分をとるようにはしています。
5日、全国一の暑さとなったのは、最高気温39.7℃を観測した、三重県・松阪市。
約40度となった暑さに、市内の小学校では雨用のビニールの置き傘を日傘代わりにして、教員が付き添いながら帰宅するという対策がとられた。
4日、静岡市で観測された39.3度に続く、“体温超えの暑さ”。東京都心の気温も35.5℃まで上がり、今年一番の暑さになるとともに、2日連続の猛暑日となった。
今年最多の21都府県で熱中症警戒アラートが発表されるなど、災害級の暑さとなった日本列島。そんな中、日本三大七夕祭りの1つに数えられる「湘南ひらつか七夕まつり」が、神奈川県・平塚市で開幕した。
市民は、例年のこの時期とは異なる“異常な暑さ”を身をもって感じていた。
20代女性A:干からびそうです、暑いです。
20代女性B:毎年の七夕に比べたら、暑すぎて痛い。子どもも頭が真っ赤になってきちゃってて、そろそろ帰ろうかなと思っています。
太陽を避け、多くの人が“涼み処”でひと休みする姿も見られた。
涼みに来た人:パレードは見なかったです。もう暑いので、外にいる自信がないので、早々に帰ろうかなと。
全国の162地点で猛暑日となった5日。今年最多だった4日の64地点から2倍以上に増え、2日連続で最多地点数を更新。まさに今年一番の危険な暑さとなった。
東京都内では、5日午後3時までに55人が熱中症で救急搬送され、関東だけで、これまでに250人以上が熱中症とみられる症状で搬送されている。
全国規模での災害級の暑さは週明けの月曜日まで続く見通しで、週末に出かける際には万全の熱中症対策が必要だ。(「イット!」7月5日放送分より)

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