「すぐ逃げな」捜査対象の住人の男(50代)の逃走助けた女を逮捕 「合鍵を貸して」と警視庁から連絡受けて男に電話

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覚醒剤取締法違反の疑いで警視庁の捜査対象となっていた50代の男の逃走を手助けしたとして、77歳の女が逮捕されました。
犯人隠避の疑いで逮捕されたのは、埼玉県蕨市の会社役員・稲垣美恵子容疑者(77)で、今年2月、自分が所有するアパートの住人で覚醒剤取締法違反の疑いで捜査対象となっていた男(50代)に対し、「あんたやってんの?連絡がきたよ」「すぐ逃げな」などと電話し、逃走を手助けした疑いが持たれています。
警視庁によりますと、稲垣容疑者は、家宅捜索を行う準備をしていた警視庁の捜査員から「合鍵を貸してほしい」と連絡を受けていました。
稲垣容疑者からの電話を受け、男はおよそ15分でボストンバッグに着替えと現金を詰め込み、逃走を試みましたが、近くで合鍵の到着を待っていた捜査員に確保されました。
当日、男の部屋や持ち物から違法薬物は発見されませんでしたが、尿から覚醒剤の陽性反応が出たことから、男は後日、覚醒剤を使用した疑いで逮捕され、その後、起訴されました。
稲垣容疑者が役員を務める会社は、埼玉県内におよそ30棟のアパートなどを所有していて、稲垣容疑者は他にも捜査対象となっている住人の逃走を手助けをしていた可能性があるということです。
警視庁は、稲垣容疑者の認否を明らかにしていません。

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