【特集】隣の車にドアがぶつかる「ドアパンチ」 泣き寝入り…でも修理は高額 被害の実態と対処法とは? 《新潟》

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強風時に駐車場などで隣の車のドアが自分の車のドアにぶつかり傷がつく「ドアパンチ」が相次いで発生しています。誰しもが被害者、加害者になりうる「ドアパンチ」。被害の実態と対処法を取材しました。
「ドアパンチ」という言葉を知っていますか?まちの人「ドアパンチ…車のドア、開けた時、ぶつけられちゃうやつでしょ」「風が強い日とか、わざとじゃなくても不可抗力で。子どもに気を付けてねとは言う」
「ドアパンチ」とは、車のドアを開けた拍子に、隣の車にぶつけてしまうことをいいます。特に、ドア開けようとしたときの強風で…。
強風でドアを押さえられず全開に…。新潟県に住んでいると、こうした経験をしたという人は多いかもしれません。「ドアパンチ」による凹みキズ。街でも被害に遭ったことがあるという声が…。
過去に被害に遭った人「(修理代は)数万円はしたと思う。自分でやったものじゃないので、余計になんでこんな金払わなきゃいけないんだろう」過去に被害に遭った人「(相手が誰か)わからなかったですね。嫌な気持ちにはなります」
「車、新車で買ってまだ1か月ちょっとしか経っていなかったので、すごくショックでした」こう話すのは、「ドアパンチ」の被害に遭った妙高市に住む男性です。店から出て、駐車場に停めてあった車に乗り込もうとしたところでした。
被害に遭った妙高市の男性「ここら辺がへこんで、サッとキズで、後ろにもキズと凹みがあって、2か所あったんですよね。警察いわく、2台にやられているようだと」車にはドライブレコーダーがありましたが、エンジンを切っていたため、録画はされず、被害の瞬間を捉えることはできませんでした。相手は特定できず、泣き寝入りしてしまったと言います。
さらに4月、男性の娘も、商業施設の駐車場でドアパンチの被害に遭いました。被害に遭った妙高市の男性「助手席側の上の部分が完全に塗装が剥離していて、下部の方はへこみとキズがあったので」こちらも加害者は特定できず…。被害に遭った妙高市の男性「人のものを傷つけたりということが故意じゃないにしろ、やっぱり謝罪があってもよいのかなと残念な気持ちになります」
新潟市で鈑金修理を請け負う会社には、年間約50件の「ドアパンチ」による修理依頼が寄せられ、その依頼は年々増加傾向にあると言います。鈑金のモドーリー県庁前店 澤栗壮彦マネージャー「シーズンは特にないんですけども、風が強かった週に、特にお問い合わせが多くて、(月に)約4件から5件ほどの修理依頼がございます」
被害の状態に合わせて修理が行われ、板金塗装の場合は5~6万円。ドアの交換となると10万以上の修理金額に。
また、「ドアパンチ」被害のうち4割ほどの人が相手を特定できず、泣き寝入りの状態で修理の依頼があると言います。鈑金のモドーリー県庁前店 澤栗壮彦マネージャー「いつ付いたかわからないキズなんですというお客様の声を多くいただきます。費用をかけたくないお客様がたくさんいらっしゃるので、なるべく費用を抑えられるような修理方法を提案させていただいています」
警察によると、「ドアパンチ」を起こしそのまま逃げた場合、道路交通法違反に問われ、3カ月以下の懲役、または5万円以下の罰金を科されるケースもあるということです。
JAFによると、安全な降り方として、ドアレバーを引きながら、少しだけドアを開けた上で右手でドアを持ち大きく開かないように抑える。力が弱い子どもの場合は、チャイルドロックをかけて大人が外から開けることが望ましいということです。また、風が強い日は周囲の車と離して駐車するなど、被害を未然に防ぐことが大切です。2024年5月17日「夕方ワイド新潟一番」放送より

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