“歩道走行”や“スマホ走行”も取り締まり 自転車の交通違反に「青切符」導入へ…反則金は6000円~1万2000円程度か

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自転車の取り締まりに「青切符」を適用する道路交通法の改正案が3月5日、閣議で決定された。改正案は今の国会に提出され、成立すれば2年後には導入される。
5日に閣議決定された道路交通法の改正案。信号無視など100あまりの自転車での違反を、反則金の支払いを求める「青切符」によって取り締まることが盛り込まれた。これを受け、自転車の利用者からは「反則金を払うぐらいだったら(自転車の乗り方を)直そうかな」「反則金の値段が気になる」といった声が聞かれた。
反則金は16歳以上を対象に、電動キックボードの違反と同程度になるということだが、それぞれの違反ごとにいくらなのだろうか。
本来、車道の左側を走らなければいけない自転車だが、歩道や車道の右側を走っている姿を見かけることも少なくない。
道路交通法に詳しい、交通事故鑑定ラプターの中島博史氏によると、徐行せずに、本来走るべき車の左側以外を走った場合は通行区分違反になり、反則金は6000円ほどになるという。
さらに横断歩道でよく見かけるのが、車道を走っていた自転車が赤信号を無視して直進し、そのまま信号のない歩道に車線変更して通り過ぎていく行為。複数の違反をしているように見える走行だが、反則金はいくらになるのか。
中島氏は「信号無視の場合に6000円。それから、歩道を走ったことが通行区分違反になるので、これも6000円。あわせて1万2000円になると思います」と説明する。複数の違反をしていれば、それだけ反則金は高くなっていくのだ。
さらに近年増えているのが、「傘をさしながら」や「スマホを見ながら」などの、いわゆる“ながら走行”だ。
中島氏は「携帯電話を使用しながらの運転は、自動車等でも非常に重く罰せられます。(自転車での場合は)反則金は1万2000円とかなり高くなる」と指摘する。
街の人にそのことを伝えると、「高!むっちゃ高いですね。控えるようにします」といった反応が返ってきた。
今の国会で道路交通法の改正案が成立すれば、2年後の2026年には「青切符」が導入される。(「イット!」3月6日放送より)

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