青森県むつ市川内町宿野部の住宅で今月14日、近くに住む無職坂井勇さん(75)が血を流して死亡しているのが見つかる事案があり、県警は16日夜、司法解剖の結果などから殺人事件と断定し、捜査を始めたと発表した。
県警によると、坂井さんの死因は、右脇腹付近の刺し傷から出た血液が原因の気道閉塞(へいそく)と出血性ショック。坂井さんは発見時、1階の居間で毛布を掛けられ、あおむけの状態で倒れていた。
この住宅には坂井さんの弟が暮らしており、発見時そばにいた弟が、何らかの事情を知っているとみて調べている。県警は室内から複数の刃物を押収しており、事件との関係を捜査する。
坂井さんの遺体は、この住宅に駐車中の車について苦情の通報を受けて駆けつけた、むつ署員が発見した。