小6男児…同級生に「約93万円だまされた」 数百円のメダルを“価値上がる”と言われ…親の「タンス預金」で

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小学6年生の男児が、カナダの10ドル札(日本円で約1200円)を「価値が上がる」などと言われ、同級生から25万円で購入。数百円の記念メダルを36万円で購入するなど、合わせて約93万円だまし取られたとみられ、警察が捜査する事態となっています。 ◇4日夜、私たちが話を聞いたのは…被害を訴える 児童の父親「息子が、『話すべきことがある』ということで、話をし出して…『40万円もだまされた』と」

ある日突然、「お金をだまし取られた」と明かしたという息子と、その父親。その相手は、同級生でした。被害を訴える 児童の父親「何を言ってるのか、わからなかった、というのが本当のところで。そのあと、いろいろ聞いていくと、合計93万5000円だまされたことがわかるわけです」 ◇総額約90万円にも及ぶ、小学生同士の“金銭トラブル”とは――。“被害にあった”と訴えるのは、愛知県・名古屋市内の小学校に通う、現在小学6年生の男子児童です。父親によると、児童は同級生3人から、こう言われたといいます。同級生「純金を持っている。見てみたくないか?」そして、“純金製”と称したメダルを見せられると…同級生「いま金のレートは1グラム9000円ぐらい。価値が上がっていく一方だ」さらに…同級生「1回持ってみるか」こう言って、児童にメダルを持たせたといいます。すると…被害を訴える 児童(小6)「1グラムいくらのものが、これだったら、いくらだろう…」児童は“価値が上がる”と持ち掛けられたメダルを36万円で購入。しかし、その“メダル”は、実は…名古屋港水族館で数百円で販売されているもので、製造会社によると、素材も純金ではなくて黄銅製。表面を金でメッキ加工したものだといいます。ほかにも…被害を訴える 児童の父親「こちらのカナダ10ドル札ですね。『プラスチック製の珍しいお札だから、25万円の価値がある』と言われて、25万円で買ってしまった」同級生に見せられた、日本円で約1200円(※4日のレート)のカナダの10ドル札。これも「珍しい紙幣だ」といわれた結果、25万円を支払い、購入。さらに、昭和61年に発行停止された、伊藤博文の旧1000円札を10万円で買い取ったといいます。こうして、児童は、同級生の言葉を疑うことなく、記念メダルや紙幣などを、その価値以上の値段で買ってしまう事態になったというのです。 ◇父親と一緒に、取材に応じた児童は…――友達から話を聞いたとき、どう思った?被害を訴える 児童(小6)「それだったら、買ったほうが得かなと思った」――お金を渡すときは、どうやって渡した?児童「金額が枚数多いときは、封筒に入れて。それで、トイレまで、のこのこ行って、個室でやりあうという感じで」――トイレに呼ばれた?児童「そう、集合って感じで」しかし、当時まだ5年生だった児童は、いったいどこから大金を捻出したのでしょうか。被害を訴える 児童の父親「聞いていくと、息子は“タンス預金”の存在を知っていた」親戚からもらった出産のお祝い金などをタンスに入れたままにしていたところ、児童が持ち出したということです。 ◇知らない間に、わが子に使われてしまった、“タンス預金”…。親としての、トラブルを防ぐ方法はあるのでしょうか。教育評論家 石川幸夫さん「(子供の)金銭トラブルが、だんだん高額になってきてる傾向があります。金銭感覚のずれがあると思う」「ですから、日常の生活体験というのは、まず親として子供にしっかり…“お金の使い方を経験させる”ということも大事なポイントだろうし、(親と子供の)“風通しをよくしておく”ことも、もっと大事だと思います」 ◇大金のやりとりを行ったという同級生3人のうち、1人の保護者は謝罪し、すでに返金。また、別の保護者は…保護者「親子一同反省している。被害にあわれた児童と親御さんには、直接謝罪した。お金に関する教育を、今一度しっかりやっていきたい」児童らが通う学校の校長は、「警察の問い合わせには真摯(しんし)に対応する」としています。児童の父親から相談を受けた警察は、事実関係について慎重に調べを進めています。(3月4日放送『news zero』より)
小学6年生の男児が、カナダの10ドル札(日本円で約1200円)を「価値が上がる」などと言われ、同級生から25万円で購入。数百円の記念メダルを36万円で購入するなど、合わせて約93万円だまし取られたとみられ、警察が捜査する事態となっています。

4日夜、私たちが話を聞いたのは…
被害を訴える 児童の父親「息子が、『話すべきことがある』ということで、話をし出して…『40万円もだまされた』と」
ある日突然、「お金をだまし取られた」と明かしたという息子と、その父親。
その相手は、同級生でした。
被害を訴える 児童の父親「何を言ってるのか、わからなかった、というのが本当のところで。そのあと、いろいろ聞いていくと、合計93万5000円だまされたことがわかるわけです」

総額約90万円にも及ぶ、小学生同士の“金銭トラブル”とは――。
“被害にあった”と訴えるのは、愛知県・名古屋市内の小学校に通う、現在小学6年生の男子児童です。
父親によると、児童は同級生3人から、こう言われたといいます。
同級生「純金を持っている。見てみたくないか?」
そして、“純金製”と称したメダルを見せられると…
同級生「いま金のレートは1グラム9000円ぐらい。価値が上がっていく一方だ」
さらに…
同級生「1回持ってみるか」
こう言って、児童にメダルを持たせたといいます。
すると…
被害を訴える 児童(小6)「1グラムいくらのものが、これだったら、いくらだろう…」
児童は“価値が上がる”と持ち掛けられたメダルを36万円で購入。しかし、その“メダル”は、実は…名古屋港水族館で数百円で販売されているもので、製造会社によると、素材も純金ではなくて黄銅製。表面を金でメッキ加工したものだといいます。
ほかにも…
被害を訴える 児童の父親「こちらのカナダ10ドル札ですね。『プラスチック製の珍しいお札だから、25万円の価値がある』と言われて、25万円で買ってしまった」
同級生に見せられた、日本円で約1200円(※4日のレート)のカナダの10ドル札。これも「珍しい紙幣だ」といわれた結果、25万円を支払い、購入。さらに、昭和61年に発行停止された、伊藤博文の旧1000円札を10万円で買い取ったといいます。
こうして、児童は、同級生の言葉を疑うことなく、記念メダルや紙幣などを、その価値以上の値段で買ってしまう事態になったというのです。

父親と一緒に、取材に応じた児童は…
――友達から話を聞いたとき、どう思った?
被害を訴える 児童(小6)「それだったら、買ったほうが得かなと思った」
――お金を渡すときは、どうやって渡した?
児童「金額が枚数多いときは、封筒に入れて。それで、トイレまで、のこのこ行って、個室でやりあうという感じで」
――トイレに呼ばれた?
児童「そう、集合って感じで」
しかし、当時まだ5年生だった児童は、いったいどこから大金を捻出したのでしょうか。
被害を訴える 児童の父親「聞いていくと、息子は“タンス預金”の存在を知っていた」
親戚からもらった出産のお祝い金などをタンスに入れたままにしていたところ、児童が持ち出したということです。

知らない間に、わが子に使われてしまった、“タンス預金”…。親としての、トラブルを防ぐ方法はあるのでしょうか。
教育評論家 石川幸夫さん「(子供の)金銭トラブルが、だんだん高額になってきてる傾向があります。金銭感覚のずれがあると思う」
「ですから、日常の生活体験というのは、まず親として子供にしっかり…“お金の使い方を経験させる”ということも大事なポイントだろうし、(親と子供の)“風通しをよくしておく”ことも、もっと大事だと思います」

大金のやりとりを行ったという同級生3人のうち、1人の保護者は謝罪し、すでに返金。
また、別の保護者は…
保護者「親子一同反省している。被害にあわれた児童と親御さんには、直接謝罪した。お金に関する教育を、今一度しっかりやっていきたい」
児童らが通う学校の校長は、「警察の問い合わせには真摯(しんし)に対応する」としています。
児童の父親から相談を受けた警察は、事実関係について慎重に調べを進めています。

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