榊英雄容疑者逮捕に協力した女優・睡蓮みどりの覚悟 犯行現場で証言「実刑を受けてほしい」

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映画監督の榊英雄容疑者(53)が準強姦容疑で警視庁に逮捕された事件で、女優・文筆家の睡蓮みどりが警察の捜査に協力していたことが明らかになった。25日、睡蓮本人が取材に証言した。被害届は複数の女性から提出されているが、そのうちの一人から協力を要請されたという。
榊容疑者は20日、演技指導名目で俳優を目指していた20代の女性にわいせつな行為をしたとして、準強姦容疑で警視庁捜査1課に逮捕された。同容疑者は2016年5月、女性を東京・港区のマンションの一室に連れ込み「タトゥーがあると大変だから確認したい」と言って服を脱がせ、性的暴行を加えた疑いが持たれている。
逮捕を受け、睡蓮は22日、自身のX(旧ツイッター)を更新。「警察に出向いて話してきたことが、意味があったのだと思うと本当に嬉しい。この件で水面下で一緒に闘ってきた方と電話で話した」などと心境を明かした。
もともと睡蓮も被害者の一人だ。2015年秋に榊容疑者が監督を務める映画への出演が決まり、同容疑者の事務所に呼び出された。スタッフや役者もいると思って入ると、同容疑者と1対1。そして「服を脱いでオレを誘惑する演技をしてみて」と言われ、演技指導なのかわからないまま押し倒されたという。
今回、捜査に協力するきっかけになったのは、被害届を提出した複数の女性の一人から連絡があり「協力してほしい」と要請があったからだ。実際に警察署に行き、自身の被害を警察官に証言した。
「相談者から担当警察官の電話番号の連絡があり、最初はそこに電話をかけました。被害を受けたマンションに行き、『ここです』と伝え、被害を受けた時の部屋の間取りなどについても話しました」
被害についても「ここをこうつかまれ、こうやって押し倒して」などと具体的に伝えたという。
「担当した女性警察官は親身に話を聞いてくれました。被害を話すのは本当につらくて。泣きそうになった時には一緒に涙ぐんでいて。『何とか逮捕できるように頑張る』とおっしゃってくれて、気持ちをくんでくれました」
睡蓮は逮捕後も積極的にメディアの取材を受けている。その理由を問うと「25日時点で、まだ逮捕でしかない。どうしても実刑を受けてほしい気持ちがあります。取材を受けて、世間の人もこの問題について考えてほしいです」と答えた。
榊容疑者は警察の取り調べに対し「えん罪です。徹底的に戦います」と容疑を否認している。これについても「私が受けた被害の経験について合意はなかった。えん罪ではないことはわかっています。あきれ返ってものも言えません。えん罪をどう証明するのでしょうか」と怒りをにじませていた。

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