2024年の首都圏における私立・国立の中学受験者数は推定5万2400人(速報値、前年比200人減)で、10年ぶりに減少した。15年から9年連続で増加していた。一方、調査した首都圏模試センターによると、受験率は18・12%(前年比0・26ポイント増)で10年連続で上昇し、過去最高を更新した。
【グラフ】首都圏の私立・国立中の受験者数 推移
受験者減の要因には、少子化が影響していると見られる。首都圏も例外ではなく、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県の小学6年生は前年より約5000人少ない。ただ、首都圏模試センターの北一成・教育研究所長は「受験者は減ると見込んでいたが、思ったほどではありませんでした」と語る。
北氏は、受験率がアップした背景について、都立など公立中高一貫校が行う「適性検査」型の入試を実施する私立校が増加していることが影響していると指摘。「公立のみを受験する予定だった受験者が、併願先として『適性検査』型の私立も受けた結果ではないでしょうか」と分析する。
センターの統計には例年、公立中高一貫校の受験者数は含んでいない。私立高との併願者の増加で受験率が上がった可能性がある。
今後の見通しについて、北氏は「少子化の影響もあり、受験者数のピークは過ぎたのではないでしょうか」とした上で、「依然として受験熱は高い。緩やかに減少しながらも高止まりが続くと思われます」と話している。
推定受験者数は9日現在の速報値で、今後変わる可能性がある。【安藤龍朗】