「あおれ!オラオラ~!」「はえーよ、こいつ」笑いながら犬を車で追いかけ…“動物虐待”動画に批判殺到

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犬をあおるように車で追いかける様子を収めた動画が5日、SNSに投稿された。その後、「犬がかわいそう」、「危ない」と批判の声が相次ぎ、投稿は削除された。
車で犬を追いかけ回すという行為について、専門家は「1年以下の懲役や100万円以下の罰金の刑に科せられる」と指摘する。
山道を走る車。車のすぐ目の前には、1匹の犬の姿が確認できる。これは、一時SNSに投稿されていた動画。車内から聞こえてきた会話は、耳を疑うような内容だった。
「あおれ!あおれ!オラオラオラ~!」「はえーよ、こいつ。50km/h出とるって。ハハハハハ(笑)」
車は、目の前にいる犬を、まるであおるように追いかけていた。そのまま犬が避けずにいると……。
「早く避けろや、こいつ。一般車よりタチ悪いぞ、こいつ」
撮影者らは、笑いながら追いかけ回しているように見える。動画には「ブォンブォン」と車のエンジン音とみられる音も記録されていた。
5日午後10時過ぎにこの動画がSNSに投稿されると、「犬って速い」、「楽しそうに走っている」という声もある一方で、「犬がかわいそう」、「普通に危ないからよくない」と、多くの批判の声が相次いだ。投稿者は、動画の投稿を削除した。
車で犬を追いかけ回す行為は、どういった問題があるのか。
橋本綜合法律事務所の溝上宏司弁護士は、「犬の生命・身体に対して危険な行為だなと思いました。(動物愛護法44条2項に基づき)1年以下の懲役や100万円以下の罰金の刑に科せられる行為」と指摘する。
また、山道は片側1車線で、センターラインは追い越し禁止の黄色のように見える。犬を避けるためにセンターラインをはみ出すのは問題となるのか。
溝上弁護士は、「道路上にある障害物を避けるのと一緒のようなものになって、センターラインを越えることは、直ちに罰則を受けるものではない」との見解を示した。
しかし、見通しの悪い山道だと、追い越し自体が危険になることもある。動物に出くわしたらどういう行動がいいのか。
溝上弁護士は「車をストップさせたうえで、車内で少し様子を見て、自然に立ち去るのを待つか、動物の立ち去りを促すのがよいかと思う」としている。(「イット!」2月7日放送より)

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