【物議】看護師の職場文化「謎ルール多い」…時代遅れ?“重要な理由”ある場合も

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日々、医療の現場を支える看護師には、“なぜそんなことまで?”と言いたくなる、謎のルールがたくさんあるといいます。
■“看護師の職場文化”時代遅れ?
医療アパレル会社の調査によると、例えば身だしなみに限ったものだけでも、「髪の色は明るくしてはいけない」「靴下・下着は白でなければいけない」「寒い冬でも、患者の前でのカーディガンはいけない」など、病院によって様々な決まりがあるといいます。
看護師として12年以上勤務していたという女性に話を聞きました。
元看護師:「バレッタを着けた時に、リボンの形で、紺色に白のステッチが入っているものを着けたら、髪飾りが華美と言われました。規定通りの色なのに、文句を言われた」
現場の看護師からは、「ピアスや髪の色の制限は時代に合わない」「清潔感があれば、ある程度は個人の自由でいいと思う」との声が上がっています。
■“謎のルール”8割以上が「不要」
街の人からは、次のような声が聞かれました。
70代・パート:「見た目は仕事をちゃんとすれば、関係ないと思う。そんな規則はナンセンス」
60代:「見るほうが『ちゃんとしていないとダメじゃないか』と、必要以上の正義が結構のさばっている。大昔に決めたことが、そのまままかり通っているだけ」
一方で、こんな意見も聞かれました。
60代・主婦:「古い考えかもしれないが、服装も体を表す。病をもって、そこにいるわけですから。ちょっとその辺の配慮をしてくれたほうがいいかな」
実際、患者からの見え方を気にしたルールも多いとみられますが、患者に対する調査では、これらのルールについて、8割以上が「不要」と回答しています。
■“重要な理由”がある場合も…
ただ、一見、謎のルールに、実は重要な理由がある場合もあります。
例えば、「ナースステーションでは水分補給をしてはならない」というルール。少し厳しいのではないかと感じますが…。
病院幹部:「感染予防の観点から、水分補給は、ナースステーション以外の場所で行わせたい」
他にも、「休憩時間も病院の外に出てはいけない」という理不尽とも思えるルールには、トラブルが発生した際の迅速な対応のためという理由がありました。
一方、髪の毛の色や靴下の色など、身だしなみに関するルールについては緩める動きもあり、看護師の自由を広げる動きが少しずつ広がっているようです。

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