ミニマリスト「ソファはいらない」そう語る理由と代わりのくつろぎアイテム

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家にソファを置かない代わりに、和室をくつろぎの場所としてきたミニマリストのおふみさん。今回、和室のない物件に引っ越したことを機に、畳の代わりにリビングに導入した家具があるそうです。
【画像】ミニマリストがソファの代わりに選んだもの 和室のない部屋に引っ越して… 先日、引っ越しをしました。マンションを購入しまして、ひとところにいったん腰を落ち着けることになりそうです。 これまでの賃貸物件選びでは、畳のある家を極力選んできました。家で仕事するなかで体が凝り固まったら畳にゴロンと横になり休憩することが多々ありました。

マットレスの上で横になるとそのまま深い眠りに就いてしまい、仮眠休憩で済まないことがよくあるので、畳で横になるくらいの体の休め具合がちょうどよかったのです。 しかし今回は畳の有無よりも優先すべき条件があり(築年数や駅徒歩など)、すべて洋室の物件になりました。 一室を畳にリフォームすることも考えましたが、床の高さや建具の兼ね合いで結構、大掛かりになり、金額もかさむとわかり、洋室生活が決まりました。 しかし、やはり畳は欲しい。畳がないなら置けばいいじゃない。 というわけで、畳ベッドなるものを買いましたがこれが本当に満足度が高く、買ってよかったです。 私が購入した畳ベッドの正式名称は、「LIVING BED」です。「建築家二人暮らし」というYouTubeチャンネルを運営している方々が開発した家具で、クラウドファンディングで販売していました。 畳の周りにタモの縁があり、畳でありながら和風に振れすぎず、フローリングの洋室にも馴染むフラットな雰囲気に仕上がっているのがとても嬉しいです。 畳の上にクッションを置いて寝転がったり、壁にプロジェクターで映画を流して畳の上で横になって鑑賞したり、お茶を飲んだり。和室の頃にあった自由なくつろぎ方を全て受容してくれる最高の家具です。 小上がり部分と脚という構成で、形がシンプルなので掃除が楽です。畳部分はダニ・カビが発生しづらいと言われる和紙畳のタイプを愛用していて、畳と同じ感覚でメンテナンスしています。普段は掃除機をかけて、定期的に硬く絞った雑巾で拭き掃除をしています。 8年のソファなし生活で気づいたこと リビングの隣の個室にデスクを置いて仕事スペースにしているのですが、そこから5歩くらいで辿り着けるリビングの一角に畳ベッドを置きました。 本来ここはソファが置かれることが多いスペースです。しかし、我が家にはソファは不要だと考えています。 ものを持つとその分だけ掃除やメンテナンスの手間と場所をとります。 今から8年ほど前までは3人掛けのソファを持っていました。当時夫が仕事から帰ってきてソファでくつろぎ、そのまま起こそうとしてもびくともせず夜中まで寝続けることがよくありました。 また、自分もソファでくつろぎたいので大人二人がソファの上でせせこましく体を折り曲げて寝転んでいて、このリビングは6畳あるのになぜ空間を有効活用せず一畳分の場所で窮屈にしているのだろう?とふと疑問に思いました。 隣には6畳の和室もあるので畳の上でゴロンとしたっていいのに、ソファがあることで「ここでくつろがなければならない」と思い込んでいたのでした。 本当は部屋のどこでくつろいでもいいのです。 実際に畳もくつろぎスペースだと認識してくつろぐようにしてみたら、夏は涼しいし冬は暖かいし、寝転んでもあぐらをかいてもいいし広い作業スペースとしても使えるし、とても自由に使える空間だと気づきました。 また私はダニ・ほこりアレルギーがあるのですが、ソファを持っていた時はメンテナンスが負担でした。 背もたれに木の棒(スポーク)が配されたウィンザーソファで、木のフレームに背と座のクッションが置いてあるタイプだったのですが、二分割になった座クッションの間にほこりや食べかすが溜まるので、定期的にクッションをどけて掃除機をかける必要がありました。 またカバーが汚れたら洗う必要があり、フレームの座板の上のスポークとスポークの間にほこりが溜まるので雑巾で拭き掃除する必要がありました。ソファを動かして脚の下に掃除機をかける必要もあり、ものをひとつ持つとメンテナンスと掃除が必要になるのだと実感していました。 アレルギー体質や掃除にかける手間や占拠する空間とソファを所持するメリットを天秤にかけた時に、ソファを持たない方がかなり楽だと気づきました。 そしてソファを手放して8年経ちますが、今もこの考えは変わりません。 ソファがあった分の空間が空いて掃除機がかけやすくなり、ソファのメンテナンスや掃除にかけていた手間と時間がまるっと浮いて、かさばる家具がなくなり引っ越しも楽になり、部屋のいろんな場所で思い思いにくつろげるようになりました。 もちろん暮らし方やくつろぎ方の好みとしてソファが合っている人もいると思いますが、我が家に関して言えばソファは不要。 今回畳ベッドを置く空間を確保できたのもソファがなかったから。世の中で必要と言われているものでも、家庭によっては必要ない場合もあるのだと実感しています。 PROFILE おふみ 整理収納アドバイザー1級のイラストレーター。夫婦ふたり暮らし。汚部屋状態から一念発起、2014年からミニマリストに。電子書籍『 ミニマリストおふみの好きなものとの身軽な暮らし 』(主婦と生活社)が発売中。 文・イラスト/おふみ 構成/阿部祐子
先日、引っ越しをしました。マンションを購入しまして、ひとところにいったん腰を落ち着けることになりそうです。
これまでの賃貸物件選びでは、畳のある家を極力選んできました。家で仕事するなかで体が凝り固まったら畳にゴロンと横になり休憩することが多々ありました。
マットレスの上で横になるとそのまま深い眠りに就いてしまい、仮眠休憩で済まないことがよくあるので、畳で横になるくらいの体の休め具合がちょうどよかったのです。
しかし今回は畳の有無よりも優先すべき条件があり(築年数や駅徒歩など)、すべて洋室の物件になりました。
一室を畳にリフォームすることも考えましたが、床の高さや建具の兼ね合いで結構、大掛かりになり、金額もかさむとわかり、洋室生活が決まりました。
しかし、やはり畳は欲しい。畳がないなら置けばいいじゃない。
というわけで、畳ベッドなるものを買いましたがこれが本当に満足度が高く、買ってよかったです。
私が購入した畳ベッドの正式名称は、「LIVING BED」です。「建築家二人暮らし」というYouTubeチャンネルを運営している方々が開発した家具で、クラウドファンディングで販売していました。
畳の周りにタモの縁があり、畳でありながら和風に振れすぎず、フローリングの洋室にも馴染むフラットな雰囲気に仕上がっているのがとても嬉しいです。
畳の上にクッションを置いて寝転がったり、壁にプロジェクターで映画を流して畳の上で横になって鑑賞したり、お茶を飲んだり。和室の頃にあった自由なくつろぎ方を全て受容してくれる最高の家具です。
小上がり部分と脚という構成で、形がシンプルなので掃除が楽です。畳部分はダニ・カビが発生しづらいと言われる和紙畳のタイプを愛用していて、畳と同じ感覚でメンテナンスしています。普段は掃除機をかけて、定期的に硬く絞った雑巾で拭き掃除をしています。
リビングの隣の個室にデスクを置いて仕事スペースにしているのですが、そこから5歩くらいで辿り着けるリビングの一角に畳ベッドを置きました。
本来ここはソファが置かれることが多いスペースです。しかし、我が家にはソファは不要だと考えています。
ものを持つとその分だけ掃除やメンテナンスの手間と場所をとります。
今から8年ほど前までは3人掛けのソファを持っていました。当時夫が仕事から帰ってきてソファでくつろぎ、そのまま起こそうとしてもびくともせず夜中まで寝続けることがよくありました。
また、自分もソファでくつろぎたいので大人二人がソファの上でせせこましく体を折り曲げて寝転んでいて、このリビングは6畳あるのになぜ空間を有効活用せず一畳分の場所で窮屈にしているのだろう?とふと疑問に思いました。
隣には6畳の和室もあるので畳の上でゴロンとしたっていいのに、ソファがあることで「ここでくつろがなければならない」と思い込んでいたのでした。
本当は部屋のどこでくつろいでもいいのです。
実際に畳もくつろぎスペースだと認識してくつろぐようにしてみたら、夏は涼しいし冬は暖かいし、寝転んでもあぐらをかいてもいいし広い作業スペースとしても使えるし、とても自由に使える空間だと気づきました。
また私はダニ・ほこりアレルギーがあるのですが、ソファを持っていた時はメンテナンスが負担でした。
背もたれに木の棒(スポーク)が配されたウィンザーソファで、木のフレームに背と座のクッションが置いてあるタイプだったのですが、二分割になった座クッションの間にほこりや食べかすが溜まるので、定期的にクッションをどけて掃除機をかける必要がありました。
またカバーが汚れたら洗う必要があり、フレームの座板の上のスポークとスポークの間にほこりが溜まるので雑巾で拭き掃除する必要がありました。ソファを動かして脚の下に掃除機をかける必要もあり、ものをひとつ持つとメンテナンスと掃除が必要になるのだと実感していました。
アレルギー体質や掃除にかける手間や占拠する空間とソファを所持するメリットを天秤にかけた時に、ソファを持たない方がかなり楽だと気づきました。
そしてソファを手放して8年経ちますが、今もこの考えは変わりません。
ソファがあった分の空間が空いて掃除機がかけやすくなり、ソファのメンテナンスや掃除にかけていた手間と時間がまるっと浮いて、かさばる家具がなくなり引っ越しも楽になり、部屋のいろんな場所で思い思いにくつろげるようになりました。
もちろん暮らし方やくつろぎ方の好みとしてソファが合っている人もいると思いますが、我が家に関して言えばソファは不要。
今回畳ベッドを置く空間を確保できたのもソファがなかったから。世の中で必要と言われているものでも、家庭によっては必要ない場合もあるのだと実感しています。
PROFILE おふみ
整理収納アドバイザー1級のイラストレーター。夫婦ふたり暮らし。汚部屋状態から一念発起、2014年からミニマリストに。電子書籍『 ミニマリストおふみの好きなものとの身軽な暮らし 』(主婦と生活社)が発売中。
文・イラスト/おふみ 構成/阿部祐子

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