「お好み焼き」文化、大阪は自宅で焼く主食…広島は配達・持ち帰りが主流の「健康食」

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「オタフクソース」(広島市西区)は東京都、大阪府、広島県の人たちが抱くお好み焼きに対するイメージを探るアンケート調査の結果を発表した。
両府県ともに古里の味という印象が強く、半数以上の人々がそれぞれの違いを説明できた。大阪は自宅で作り、広島は店で買って食べる人が多いことも判明。担当者は「地域で受け止めが異なり、面白い結果が出た」と話した。(北瀬太一)
鉄板やホットプレートで焼くときに「ジュー、ジュー」と、音を立てるのにちなんで同社が制定したお好み焼の日(10月10日)を前に3都府県に住む20~69歳の男女1010人を対象にインターネット調査を実施した。
「お好み焼きといえば」という問いかけには、大阪は具材を混ぜて焼く関西風、広島が具材を重ねて蒸し焼きにする広島風と両府県の76%がそれぞれ回答しており、古里の味への愛着がにじむ。広島では「野菜をたくさんとれる」「栄養バランスがよい」と、健康的な食べ物のイメージが東京、大阪に比べて強かった。
大阪では40%の人が月に1回以上自宅で作って食べるが、広島は31%にとどまった。広島は配達や持ち帰り文化が根付いており、広島風の方が完成に手間がかかると感じている人が多いと思われることが要因として考えられるという。実際、同社が全国販売しているお好み焼きの調理キットも、広島風より関西風のほうがよく売れているという。
お好み焼きの切り方を調べてみると、東京は「ピザ風に切る」が半数を超えていたが、大阪と広島は「四角く切る」が半数近かった。同社は食べる際に、「シェアするか、一枚ずつ食べるか」「箸か、ヘラを使うか」に関係しているのではないかと推測する。
調査では、お好み焼きを主食と考えている人が大半だが、大阪では自宅で食べる際に「おかず」として食べる人が40%近くに上った。
調査を担当した同社販促課の長谷川徹さん(34)は「広島風、関西風を問わず、お好み焼き文化を広めるきっかけにしたい」と意気込んでいる。

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