高速道路での大爆発なぜ発生…東名でガスボンベが爆発・炎上し3人死傷 徐々に明らかになってきた“その時”

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28日、愛知県豊田市の東名高速で、大型トラックから落下したガスボンベが爆発・炎上し、3人が死傷した事故で、逮捕された運転手の男が急ブレーキをかけた際に、ボンベが落下したとみられることが新たにわかりました。 28日、東名高速の豊田JCTで、散乱したガスボンベが爆発・炎上した事故。ガスボンベを積んでいた大型トラックの前に停まっていた2台のトラックも炎上し、トラックの運転手とみられる1人が死亡、男性2人がケガをしました。

高速道路上での大爆発はなぜ起きたのでしょうか。取材を進めると、当時の状況が徐々に明らかになってきました。 現場は、豊田JCTの伊勢湾岸自動車道から静岡方面の東名高速に向かうポイント。事故が起きた現場を実際に車で走ってみると…。 (リポート)「この先は右に曲がっていくカーブになっていますので、少し先が見えづらいですね」 見通しが悪いようにも見える現場の道路。下り坂が続く事故現場付近には、ブレーキ痕のようなものが残っていました。 警察によりますと火災の直前、東名高速では渋滞が発生し、運転手が死亡したトラックと大型トレーラーはJCTで停車していました。 その後ろからガスボンベを積んだ大型トラックが接近し、急ブレーキをかけたはずみで荷台からボンベが落下。その直後に火が出て爆発・炎上し、渋滞で停まっていたトラックや大型トレーラーに燃え広がったとみられています。 警察は29日、大型トラックを運転していた常滑市の会社員・浅井渉容疑者(29)を、過失運転致死傷の疑いで逮捕しました。 調べに対し、浅井容疑者は次のように供述しているといいます。<浅井渉容疑者>「止まり切れないと思って急ブレーキを踏んだ。ボンベの間に隙間があって、積み方が甘かったかもしれない」 それではなぜ落下したガスボンベに火がついたのでしょうか。プロパンガスを扱う名古屋の会社「安井」で話を聞きました。(※事故を起こした会社とは無関係です)安井の担当者:「まずそんなことが起きるのかなというのが最初の印象ですね。通常考えれば、火の気のないところですので」 トラックに積まれていた物と同じタイプのガスボンベ。厚さはおよそ3センチもあり、強い衝撃が加わっても破裂することは考えにくいといいます。 安井の担当者:「簡単に言えば、このまま倒しても何ら問題はない。地震に強い、災害に強いと言われています」 比較的弱いバルブの部分には、保護するためキャップがついていますが…。安井の担当者:「運搬等の際は必ずキャップを使用しまして、バルブを保護する形になっております。あくまで推測でしかないんですけれども、(落下で)キャップが外れてバルブが折れてしまう可能性はゼロではないのかなと」 警察は、ボンベの積載方法に問題があった可能性もあるとみて、詳しく調べています。※画像は視聴者撮影
28日、愛知県豊田市の東名高速で、大型トラックから落下したガスボンベが爆発・炎上し、3人が死傷した事故で、逮捕された運転手の男が急ブレーキをかけた際に、ボンベが落下したとみられることが新たにわかりました。
28日、東名高速の豊田JCTで、散乱したガスボンベが爆発・炎上した事故。ガスボンベを積んでいた大型トラックの前に停まっていた2台のトラックも炎上し、トラックの運転手とみられる1人が死亡、男性2人がケガをしました。
高速道路上での大爆発はなぜ起きたのでしょうか。取材を進めると、当時の状況が徐々に明らかになってきました。
現場は、豊田JCTの伊勢湾岸自動車道から静岡方面の東名高速に向かうポイント。事故が起きた現場を実際に車で走ってみると…。
(リポート)「この先は右に曲がっていくカーブになっていますので、少し先が見えづらいですね」
見通しが悪いようにも見える現場の道路。下り坂が続く事故現場付近には、ブレーキ痕のようなものが残っていました。
警察によりますと火災の直前、東名高速では渋滞が発生し、運転手が死亡したトラックと大型トレーラーはJCTで停車していました。
その後ろからガスボンベを積んだ大型トラックが接近し、急ブレーキをかけたはずみで荷台からボンベが落下。その直後に火が出て爆発・炎上し、渋滞で停まっていたトラックや大型トレーラーに燃え広がったとみられています。
警察は29日、大型トラックを運転していた常滑市の会社員・浅井渉容疑者(29)を、過失運転致死傷の疑いで逮捕しました。
調べに対し、浅井容疑者は次のように供述しているといいます。
<浅井渉容疑者>「止まり切れないと思って急ブレーキを踏んだ。ボンベの間に隙間があって、積み方が甘かったかもしれない」
それではなぜ落下したガスボンベに火がついたのでしょうか。プロパンガスを扱う名古屋の会社「安井」で話を聞きました。(※事故を起こした会社とは無関係です)
安井の担当者:「まずそんなことが起きるのかなというのが最初の印象ですね。通常考えれば、火の気のないところですので」
トラックに積まれていた物と同じタイプのガスボンベ。厚さはおよそ3センチもあり、強い衝撃が加わっても破裂することは考えにくいといいます。
安井の担当者:「簡単に言えば、このまま倒しても何ら問題はない。地震に強い、災害に強いと言われています」
比較的弱いバルブの部分には、保護するためキャップがついていますが…。
安井の担当者:「運搬等の際は必ずキャップを使用しまして、バルブを保護する形になっております。あくまで推測でしかないんですけれども、(落下で)キャップが外れてバルブが折れてしまう可能性はゼロではないのかなと」
警察は、ボンベの積載方法に問題があった可能性もあるとみて、詳しく調べています。

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