国葬終わり…安倍昭恵夫人 固辞一転狡いそ佛廊瓩 敵対勢力の妨害も活発化

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やはりアッキーしかいない――。27日に東京・日本武道館で執り行われた安倍晋三元首相(享年67)の国葬で、約4200人の参列者の涙を誘ったのは喪主を務めた安倍昭恵夫人(60)だ。国葬を終えたことで、安倍氏の地盤だった衆院山口4区からの出馬待望論が再び噴出。固辞から一転、出馬の観測も出ているのだ。
昭恵夫人はこの日、着物の喪服姿で、安倍氏が総理在任中に地方遊説で使用した首相専用車に乗って武道館に到着。出迎えた岸田文雄首相の先導で会場内へ入った。館内に設けられた大型モニターには昭恵夫人が何度も映し出され、友人代表で菅義偉元首相の弔辞には号泣。その場面がまたモニターで映し出され、海外からの参列者も含めて涙を誘った。
参院選のさなかに安倍元首相が銃撃事件で死去し、家族葬、四十九日法要、そして、この日の国葬と昭恵夫人は息つく暇もなかった。
「“家庭内野党”と言いながらも昭恵夫人は安倍元首相の最大の理解者で、仲むつまじかった。突然、最愛の夫が目の前からいなくなってしまい、昭恵夫人の心中は察するものがある。しばらくそっとしてあげたいところですが、再び後継問題に直面することになります」(自民党関係者)
安倍氏の死去に伴う山口4区の補欠選挙は本来、来月行われるところだが、1票の格差を巡る訴訟が続いているため来年4月23日に行われる公算が大きいことが20日に明らかになった。昭恵夫人は7月に安倍派の会合に出席した際、自らは後継者として出馬の意思はないことを伝えている。これで昭恵夫人の国政進出は消えたかに見えたが、後継者問題はいまだ不透明な状況が続いているのだ。
当初、安倍元首相の実弟に当たる岸信夫前防衛相の長男で元フジテレビ社員の岸信千世氏(31)が後継者の有力候補に挙がっていた。
「信千世氏は月刊『文藝春秋』のインタビューに『岸家・安倍家の血脈を受け継ぐ人間として、今後の人生を精進したい』と寄せ、決意表明した。ところが、父親の岸信夫氏の体調が思わしくなく、父親の地盤(山口2区)を引き継ぐ可能性が出てきたんです。さらに安倍元首相の母親・洋子さんは信千代氏の後継に前向きでないとの話もある」(永田町関係者)
次期衆院選は10増10減で、山口の選挙区は計4区から3区に減り、安倍氏側は新たな区割りに伴う現3区の林芳正外相との地盤争いも控えている。地元後援会では「安倍家の火を消していいのか」と“岸家”の信千代氏ではなく、“安倍家”の昭恵夫人に地盤を引き継いでもらいたい思いは消えていない。「地元からの熱烈な声に押されて、昭恵夫人は最終的に重い腰を上げるのではないかとの見方がもっぱらです」(同)
昭恵夫人の出馬を警戒してか、反対派の“妨害”も激しくなっている。昭恵夫人のSNSには国葬や自身の振る舞いを巡って、誹謗中傷の投稿が続けば、昭恵夫人と親交があるNHK党の立花孝志党首はユーチューブ上で、「俺と昭恵夫人が不倫しているというウワサを流された」と告白。立花氏によれば、森友学園問題を追及していた際にSNS上で昭恵夫人とやりとりがあっただけで「2人だけで会ったことはない。(不倫は)根も葉もないウワサ」と否定した。
昭恵夫人は2012年に東京・神田に出店した居酒屋「UZU」を来月いっぱいで閉店する旨を告知。国葬での様子からも、いまだ安倍氏を失ったショックからは立ち直っていないとみられるが、補選が来年に先送りされたことで時間的猶予はまだある。安倍氏の遺志を継ぐ正統なる後継者は一体誰になるのか。一つの節目となる国葬を終えた後の昭恵夫人の一挙手一投足に注目が集まる。

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